この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
セイドレイ【完結】
第42章 原風景
「…亜美、よく聞きなさい。今言ったことを…まだ誰にも言うんじゃないぞ?…いいな?」

雅彦が亜美の耳元でそう呟く。

「はっ…はい……でもなぜ……んっ」

亜美が何かを言いかけたその唇を、唐突に雅彦が奪う。
いつになく熱を帯びたその口づけに、亜美は全身の力が抜けていく。

「んっ…おとぉ…さ……んんぅ…んっ…」

絡め合った舌が唾液で糸を引く頃。
既に、雅彦の股間はズボンの上からでも分かる程に隆起していた。

亜美は自ずとその膨らみに目をやる。


(お義父さま………)


かつては自分の蕾を切り裂いたその"凶器"に、感慨めいたものを覚えてしまうのは何故だろう、と亜美は思う。
年老いた雅彦のペニスは今も尚、亜美にのみその反応を示すのだ。


「……それだけじゃ済まないと言っただろう?」


雅彦は唇を重ねたまま、掠れ気味の声でそう囁く。
亜美にはそんな雅彦が、どこか酷く切なそうに見えた。
そして亜美も、カラダの奥がじんと熱くなるのを感じる。

その時ーー。

「…あっ、また動いた……」

亜美は、腸が微かにポコポコと動いたような感覚に襲われ、思わず腹に手を当てる。

「…胎動…か。どれ……」

すると雅彦も亜美の腹にそっと手を当て、その生命の息吹の感触を確かめる。

「おとう…さま?」

「なかなか元気に…動く子だな。ふんっ。ワシがいらんことをしようとしたから怒っているのかもしれんな」

珍しくそんな冗談を言う雅彦。

「…最近、特によく動くんです。本当に生きてるんだな…って。そう思います」

「…早く会いたいか?その子に」

「……そう強く思える時と、何もかもが不安になる時があります。でも……」

「……でも?」

「…生きようとしている命がお腹の中に居る、と思うと、何がなんでもこの子だけは守らなきゃって…。不思議ですね。一人目の妊娠が分かった時は私、死のうとしてたのに…」

そう言ってうつむく亜美の頭を、雅彦は無骨な手でそっと撫でた。

「…気にするな。ワシがお前を……お前とその子を守ってやる。何と引き換えにしてもな」

「えっ…?」

「…いかん。そろそろ行かなくてはならん。また…たまにこうして喋りに来てもいいか?」

「え、ええ……私ならいつでも……」

そう言いながら、亜美がふと雅彦の股間に目をやると、既にそれは先程の勢いが治まっていたーー。
/903ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ