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セイドレイ【完結】
第42章 原風景
「…亜美、よく聞きなさい。今言ったことを…まだ誰にも言うんじゃないぞ?…いいな?」
雅彦が亜美の耳元でそう呟く。
「はっ…はい……でもなぜ……んっ」
亜美が何かを言いかけたその唇を、唐突に雅彦が奪う。
いつになく熱を帯びたその口づけに、亜美は全身の力が抜けていく。
「んっ…おとぉ…さ……んんぅ…んっ…」
絡め合った舌が唾液で糸を引く頃。
既に、雅彦の股間はズボンの上からでも分かる程に隆起していた。
亜美は自ずとその膨らみに目をやる。
(お義父さま………)
かつては自分の蕾を切り裂いたその"凶器"に、感慨めいたものを覚えてしまうのは何故だろう、と亜美は思う。
年老いた雅彦のペニスは今も尚、亜美にのみその反応を示すのだ。
「……それだけじゃ済まないと言っただろう?」
雅彦は唇を重ねたまま、掠れ気味の声でそう囁く。
亜美にはそんな雅彦が、どこか酷く切なそうに見えた。
そして亜美も、カラダの奥がじんと熱くなるのを感じる。
その時ーー。
「…あっ、また動いた……」
亜美は、腸が微かにポコポコと動いたような感覚に襲われ、思わず腹に手を当てる。
「…胎動…か。どれ……」
すると雅彦も亜美の腹にそっと手を当て、その生命の息吹の感触を確かめる。
「おとう…さま?」
「なかなか元気に…動く子だな。ふんっ。ワシがいらんことをしようとしたから怒っているのかもしれんな」
珍しくそんな冗談を言う雅彦。
「…最近、特によく動くんです。本当に生きてるんだな…って。そう思います」
「…早く会いたいか?その子に」
「……そう強く思える時と、何もかもが不安になる時があります。でも……」
「……でも?」
「…生きようとしている命がお腹の中に居る、と思うと、何がなんでもこの子だけは守らなきゃって…。不思議ですね。一人目の妊娠が分かった時は私、死のうとしてたのに…」
そう言ってうつむく亜美の頭を、雅彦は無骨な手でそっと撫でた。
「…気にするな。ワシがお前を……お前とその子を守ってやる。何と引き換えにしてもな」
「えっ…?」
「…いかん。そろそろ行かなくてはならん。また…たまにこうして喋りに来てもいいか?」
「え、ええ……私ならいつでも……」
そう言いながら、亜美がふと雅彦の股間に目をやると、既にそれは先程の勢いが治まっていたーー。
雅彦が亜美の耳元でそう呟く。
「はっ…はい……でもなぜ……んっ」
亜美が何かを言いかけたその唇を、唐突に雅彦が奪う。
いつになく熱を帯びたその口づけに、亜美は全身の力が抜けていく。
「んっ…おとぉ…さ……んんぅ…んっ…」
絡め合った舌が唾液で糸を引く頃。
既に、雅彦の股間はズボンの上からでも分かる程に隆起していた。
亜美は自ずとその膨らみに目をやる。
(お義父さま………)
かつては自分の蕾を切り裂いたその"凶器"に、感慨めいたものを覚えてしまうのは何故だろう、と亜美は思う。
年老いた雅彦のペニスは今も尚、亜美にのみその反応を示すのだ。
「……それだけじゃ済まないと言っただろう?」
雅彦は唇を重ねたまま、掠れ気味の声でそう囁く。
亜美にはそんな雅彦が、どこか酷く切なそうに見えた。
そして亜美も、カラダの奥がじんと熱くなるのを感じる。
その時ーー。
「…あっ、また動いた……」
亜美は、腸が微かにポコポコと動いたような感覚に襲われ、思わず腹に手を当てる。
「…胎動…か。どれ……」
すると雅彦も亜美の腹にそっと手を当て、その生命の息吹の感触を確かめる。
「おとう…さま?」
「なかなか元気に…動く子だな。ふんっ。ワシがいらんことをしようとしたから怒っているのかもしれんな」
珍しくそんな冗談を言う雅彦。
「…最近、特によく動くんです。本当に生きてるんだな…って。そう思います」
「…早く会いたいか?その子に」
「……そう強く思える時と、何もかもが不安になる時があります。でも……」
「……でも?」
「…生きようとしている命がお腹の中に居る、と思うと、何がなんでもこの子だけは守らなきゃって…。不思議ですね。一人目の妊娠が分かった時は私、死のうとしてたのに…」
そう言ってうつむく亜美の頭を、雅彦は無骨な手でそっと撫でた。
「…気にするな。ワシがお前を……お前とその子を守ってやる。何と引き換えにしてもな」
「えっ…?」
「…いかん。そろそろ行かなくてはならん。また…たまにこうして喋りに来てもいいか?」
「え、ええ……私ならいつでも……」
そう言いながら、亜美がふと雅彦の股間に目をやると、既にそれは先程の勢いが治まっていたーー。