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セイドレイ【完結】
第42章 原風景
ちょうど同じ頃、持て余した性欲の行き場を求めては、地下室で少女の口を犯す一人の男の姿があった。

「あぁっ…あっ…キモチイイ…んっ、そう、そこっ…もっと…スジも舐めて?舌先でチロチロっ…んほっ!?そ、そうそう…あー……」

亜美の舌技に歓喜の声を漏らしているのは、千佳の父である、新垣太蔵だった。

亜美は床に跪き、ベッドの端に腰掛けて足を開く新垣の股ぐらに顔を埋めて、口淫による奉仕を行う。

太蔵というその名の通り、ふてぶてしい肉棒。
亜美は小ぶりな口いっぱいにその肉塊を含み、唾液を駆使した極上のバキュームフェラでもてなす。
ジュポジュポと猥雑な音を立ててするのが、どうやら新垣の好みらしい。

思えばこの男は、亜美の最初の客だった。
あれはもう一年前になる。
ちょうど今ぐらいの季節だっただろうか。

どんなことでも、最初の体験というのは強く印象に残っているもの。
それがましてや同級生の父親に金で買われたとしたなら、尚更だ。

「あっ…亜美っ…亜美っ?こっち見て?パパのこといやらしい目で見ながらしゃぶってっ…??」

亜美はそう言われるがまま、上目遣いで新垣の顔を見つめる。

「そうそうっ…あぁ…やっぱり亜美は最高だぁ~。うちの千佳とは大違いっ……あっ!そこっ……亜美っ??久しぶりのっ…パパのチンポっ…おいしいかっ…?お!おおお……」

「ふぁい……んっっ…んくっ……おいひい…れふっ……んんぅ」

「おおっ?おおお……ダメだよ亜美っ…そんなにしたらっ……パパもう出ちゃ…うっ!うぉあ!?おおおっ、おっおっおっ…くっ!イクっ……あーイクっ、イクっ!!んんんんんんっ!!!!んぅっ!!」

あっという間に新垣を射精に導く亜美。
もう何本咥えたか分からぬ亜美にとって、この程度は朝飯前なのだ。

この一年で、何もかもが変わってしまった。
そんな現実に絶望していた時期もあったが、今はそんな頃が懐かしい。

千佳の父親であり、市議会議員という肩書きを持つ新垣太蔵。
当初はそんな立場のある男に金で買われているということに現実味が無かった。

しかし今ではどうだろう。
その後、続々と増えた会員達の肩書きを思えば、新垣のそれなど霞んで見える程だ。

亜美は、口の中で勢い良く噴出するザーメンを喉を鳴らして飲み込みながら、困ったような情けない表情で射精をする新垣の顔をじっと見つめていた。
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