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セイドレイ【完結】
第43章 箱庭
健一は、硬くなったペニスをまさぐりたくなる衝動を何とか抑え、そっとスマホの画面を閉じた。
今ここで射精をしてしまっては元も子も無い。
脳裏に亜美の痴態を焼き付ける。
これまで亜美にしてきたことを必死に思い返す。
あの恐ろしく柔らかい豊満な胸の谷間に、自身の肉棒を挟んでいた時のことを。
あの小さな舌先に、自身の肛門を舐めさせていた時のことを。
「……よしっ」
健一は何か覚悟でも決めたかのような形相でトイレから出た。
この感覚を保ったままなら行ける気がする。
簡単なことだ。
コンドームを装着し、目の前の穴に入れるだけ。
とりあえず一度成功してしまえば、何とかなるはず。
そう息巻いて、やや鼻息を荒くした健一はベッドへ向かう。
「……あれ?」
するとそこには、既に衣服を纏ってベッドに腰掛ける律子の姿があった。
「……今日はもう、やめときましょ。私も何だか冷めちゃったわ」
律子は健一にそう冷たく言い放った。
「ご、ごめんっ…気分悪くさせちゃったよね…?」
恐る恐る、健一がそう声を掛けるも、律子の顔は曇ったままだ。
「…いいのよ。私そもそも、あんまりこういうことには興味無いし。いつか子供さえ授かれればいいと思ってるから」
ため息混じりに律子が言う。
「本当に…ごめん。次はちゃんとっ…」
「…いいの。別にセックスしなくたって方法はあるし。あなた産科医なんだからその道のプロでしょ?それに…」
「それに…?」
「…あなた、もしかして…童貞?」
それはまるで非難するような口調と態度だった。
または、嫌悪なのか嘲笑なのか。
少なくとも律子は明らかに不快感を示していた。
「ちっ…違うよ…一応は経験…してる」
律子のその一言によって、健一の中にとある感情が込み上げる。
「(亜美なら…そんなことは言わない…俺のことを馬鹿にしたりなんかしないっ…!)」
「…あら、そうなのね。まぁ何でも良いわ。それより、こんなとこで時間を無駄にしたくないの。もう行きましょ?今日は物件の内覧がしたいの。……早く、服を着てくれないかしら?」
「…分かった」
健一はそう一言だけ返すと、黙って服に袖を通した。
股間にぶら下がるイチモツは、とうに萎えしぼんでいた。
今ここで射精をしてしまっては元も子も無い。
脳裏に亜美の痴態を焼き付ける。
これまで亜美にしてきたことを必死に思い返す。
あの恐ろしく柔らかい豊満な胸の谷間に、自身の肉棒を挟んでいた時のことを。
あの小さな舌先に、自身の肛門を舐めさせていた時のことを。
「……よしっ」
健一は何か覚悟でも決めたかのような形相でトイレから出た。
この感覚を保ったままなら行ける気がする。
簡単なことだ。
コンドームを装着し、目の前の穴に入れるだけ。
とりあえず一度成功してしまえば、何とかなるはず。
そう息巻いて、やや鼻息を荒くした健一はベッドへ向かう。
「……あれ?」
するとそこには、既に衣服を纏ってベッドに腰掛ける律子の姿があった。
「……今日はもう、やめときましょ。私も何だか冷めちゃったわ」
律子は健一にそう冷たく言い放った。
「ご、ごめんっ…気分悪くさせちゃったよね…?」
恐る恐る、健一がそう声を掛けるも、律子の顔は曇ったままだ。
「…いいのよ。私そもそも、あんまりこういうことには興味無いし。いつか子供さえ授かれればいいと思ってるから」
ため息混じりに律子が言う。
「本当に…ごめん。次はちゃんとっ…」
「…いいの。別にセックスしなくたって方法はあるし。あなた産科医なんだからその道のプロでしょ?それに…」
「それに…?」
「…あなた、もしかして…童貞?」
それはまるで非難するような口調と態度だった。
または、嫌悪なのか嘲笑なのか。
少なくとも律子は明らかに不快感を示していた。
「ちっ…違うよ…一応は経験…してる」
律子のその一言によって、健一の中にとある感情が込み上げる。
「(亜美なら…そんなことは言わない…俺のことを馬鹿にしたりなんかしないっ…!)」
「…あら、そうなのね。まぁ何でも良いわ。それより、こんなとこで時間を無駄にしたくないの。もう行きましょ?今日は物件の内覧がしたいの。……早く、服を着てくれないかしら?」
「…分かった」
健一はそう一言だけ返すと、黙って服に袖を通した。
股間にぶら下がるイチモツは、とうに萎えしぼんでいた。