この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
セイドレイ【完結】
第43章 箱庭
健一は、硬くなったペニスをまさぐりたくなる衝動を何とか抑え、そっとスマホの画面を閉じた。

今ここで射精をしてしまっては元も子も無い。

脳裏に亜美の痴態を焼き付ける。
これまで亜美にしてきたことを必死に思い返す。

あの恐ろしく柔らかい豊満な胸の谷間に、自身の肉棒を挟んでいた時のことを。
あの小さな舌先に、自身の肛門を舐めさせていた時のことを。

「……よしっ」

健一は何か覚悟でも決めたかのような形相でトイレから出た。

この感覚を保ったままなら行ける気がする。
簡単なことだ。
コンドームを装着し、目の前の穴に入れるだけ。

とりあえず一度成功してしまえば、何とかなるはず。

そう息巻いて、やや鼻息を荒くした健一はベッドへ向かう。


「……あれ?」


するとそこには、既に衣服を纏ってベッドに腰掛ける律子の姿があった。

「……今日はもう、やめときましょ。私も何だか冷めちゃったわ」

律子は健一にそう冷たく言い放った。

「ご、ごめんっ…気分悪くさせちゃったよね…?」

恐る恐る、健一がそう声を掛けるも、律子の顔は曇ったままだ。

「…いいのよ。私そもそも、あんまりこういうことには興味無いし。いつか子供さえ授かれればいいと思ってるから」

ため息混じりに律子が言う。

「本当に…ごめん。次はちゃんとっ…」

「…いいの。別にセックスしなくたって方法はあるし。あなた産科医なんだからその道のプロでしょ?それに…」

「それに…?」

「…あなた、もしかして…童貞?」

それはまるで非難するような口調と態度だった。
または、嫌悪なのか嘲笑なのか。
少なくとも律子は明らかに不快感を示していた。

「ちっ…違うよ…一応は経験…してる」

律子のその一言によって、健一の中にとある感情が込み上げる。

「(亜美なら…そんなことは言わない…俺のことを馬鹿にしたりなんかしないっ…!)」


「…あら、そうなのね。まぁ何でも良いわ。それより、こんなとこで時間を無駄にしたくないの。もう行きましょ?今日は物件の内覧がしたいの。……早く、服を着てくれないかしら?」

「…分かった」

健一はそう一言だけ返すと、黙って服に袖を通した。

股間にぶら下がるイチモツは、とうに萎えしぼんでいた。
/903ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ