この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
セイドレイ【完結】
第43章 箱庭
「(先輩…遅いな……もうすぐ休憩終わっちゃうじゃん…)」
親方に続いて、なかなかトイレから戻らない村尾に貴之はやや苛立っていた。
それは用を足したいということ以上に、ムラつきを抑えるため射精をしたかったからだ。
親方は何を言うわけでもなく、ぼんやりと植木を眺めているだけ。
やはり何かおかしい。
そう思った貴之が、再度親方に尋ねてみようとした時ーー。
「…わりぃ。遅くなって」
やっとトイレから村尾が戻ってくる。
やはりどことなくいつもとは様子が違う。
「…先輩、中で何かあったんすか…?」
貴之がそう尋ねると、村尾がこう返した。
「…とにかく便所行けば分かるから。時間は気にすんな。好きな時に戻ってきていいぞ……」
「…はい?」
村尾の言っていることがよく分からない。
休憩時間内に戻らなくても良い、ということか。
好きな時に…とは一体どういう意味なのだろう。
貴之は腑に落ちないまま、首を傾げながら屋敷へと上がる。
この家へ上がるのは、仕事として来た今週を除けば去年以来になる。
初めて亜美とカラダを重ね合った日。
そして、両親と共に話し合いに訪れた日。
貴之にとっては決して良い思い出ではないこの家の長い廊下を、北向きの御手洗を目指して進んで行く。
そこに、思わぬものが待っているとも知らずにーー。
トイレの扉の内側で、亜美は間もなくやってくるであろう『3人目の庭師』を待ち構えていた。
『親方は50代くらいのおっさん、弟子は20代と10代の2人が居るからね』
亜美は菅原から、3人の情報をそう聞いていた。
既に親方と、恐らく20代の方であろう弟子がここへ来た。
となると残すは、10代の1人。
亜美はまだ見ぬ3人目の男に緊張しつつも、どうせやることは同じなのだからとどこか投げやりだった。
(あ…来る……)
足音が近づいて来る。
亜美は深呼吸をする。
白昼堂々と、家に訪れた男を誘惑する、汚れた女。
男なら誰でもいい、汚らわしい女。
そう自分に言い聞かせていると、膣が瞬く間に濡れそぼる。
これでいい。
これが私の選んだ人生。
これが私のーーー。
扉の前で足音が止まる。
それを合図に、亜美は股を大きく開いた。
扉の向こうに居る、まだ見ぬ男へとーー。
親方に続いて、なかなかトイレから戻らない村尾に貴之はやや苛立っていた。
それは用を足したいということ以上に、ムラつきを抑えるため射精をしたかったからだ。
親方は何を言うわけでもなく、ぼんやりと植木を眺めているだけ。
やはり何かおかしい。
そう思った貴之が、再度親方に尋ねてみようとした時ーー。
「…わりぃ。遅くなって」
やっとトイレから村尾が戻ってくる。
やはりどことなくいつもとは様子が違う。
「…先輩、中で何かあったんすか…?」
貴之がそう尋ねると、村尾がこう返した。
「…とにかく便所行けば分かるから。時間は気にすんな。好きな時に戻ってきていいぞ……」
「…はい?」
村尾の言っていることがよく分からない。
休憩時間内に戻らなくても良い、ということか。
好きな時に…とは一体どういう意味なのだろう。
貴之は腑に落ちないまま、首を傾げながら屋敷へと上がる。
この家へ上がるのは、仕事として来た今週を除けば去年以来になる。
初めて亜美とカラダを重ね合った日。
そして、両親と共に話し合いに訪れた日。
貴之にとっては決して良い思い出ではないこの家の長い廊下を、北向きの御手洗を目指して進んで行く。
そこに、思わぬものが待っているとも知らずにーー。
トイレの扉の内側で、亜美は間もなくやってくるであろう『3人目の庭師』を待ち構えていた。
『親方は50代くらいのおっさん、弟子は20代と10代の2人が居るからね』
亜美は菅原から、3人の情報をそう聞いていた。
既に親方と、恐らく20代の方であろう弟子がここへ来た。
となると残すは、10代の1人。
亜美はまだ見ぬ3人目の男に緊張しつつも、どうせやることは同じなのだからとどこか投げやりだった。
(あ…来る……)
足音が近づいて来る。
亜美は深呼吸をする。
白昼堂々と、家に訪れた男を誘惑する、汚れた女。
男なら誰でもいい、汚らわしい女。
そう自分に言い聞かせていると、膣が瞬く間に濡れそぼる。
これでいい。
これが私の選んだ人生。
これが私のーーー。
扉の前で足音が止まる。
それを合図に、亜美は股を大きく開いた。
扉の向こうに居る、まだ見ぬ男へとーー。