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セイドレイ【完結】
第44章 鏡
こうして、亜美は唯一の『願い』を賭けて、菅原とのゲームに参戦したのだった。

そしてその勝敗は、貴之の出現によって亜美に軍配が上がったのである。

亜美が自身のカラダを駆使して勝ち取ったもの。
それはーー。


「....僕の負けでいいよ。ていうか、ゲームなんて言ってたけど、僕は君を外に連れ出す理由が欲しかっただけだし。だから、君からのお願いは実はもう聞いてきてあるんだ」

「...え?ほんと...ですか...?」

「うん。新堂さんが、お腹の子を本当はどうするつもりなのか?ってことを、確認すればよかったんだよね?」

「は、はい...」

「....結論から言うと、今のところ産ませる気は本当にあるみたい。ただ...」

「...ただ?」

「....このまま予定通り行けば、臨月近くにまたイベントを予定してるみたいなんだ。あと、出産日についても、できるだけコントロールして欲しい、って言われて」

「...コントロール?」

「うん。要するに計画分娩てこと。あらかじめこの日、って決めて、陣痛促進剤で人工的に陣痛を起こす。帝王切開はやむを得ない場合以外は極力避けてとも言われた。君のお腹に傷が残っちゃうからね。もちろん計画通りに行くとは限らないんだけど...多分新堂さんが考えてるのは、会員達の前での...出産ショーかな」

「...出産...ショー.....」

「...これまでのことから考えても、僕は実際に見て来たわけじゃ無いけど...そうなることはほぼ決まりじゃないかな。でさ、問題はその後。産まれた赤ちゃんの行く末なんだけど...聞きたい?」

「い、行く末って...」

「うーん。まぁ、ちょっと酷な話にはなるんだけど、さ。でも、君も赤ちゃんを産むのはいいけど、その後どうやって育てて行くつもりだったのかな、って。だって普通に考えてさ、こんな地下室でずっと育てる訳にはいかないし。そもそも新堂さんに産みたいって言った時、その辺の話は何もしなかったの...?」

「.....あの時、は...新堂...さんが、その子を新堂さんの子として養子にするって...言ったんです。その子が居る限り、私をここへ縛っておく人質にもなるから、って。私はもう絶対にここから逃げ出したりしない代わりに、この家でその子を育てながら、お客様の相手は引き続きこの地下室でやれば良いって.....」
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