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セイドレイ【完結】
第45章 男達の晩夏

「...どちら様だい?男衆が5人も.....」
トメが扉を開けると、そこには見知らぬ5人の男が立っていた。
「急にお邪魔して...驚かしてしまいすいません。私は...亜美の保護者の...武田と申します。実は...亜美の.....スマートフォン。携帯...電話をですね、お婆さんのお宅で預かってもらって居るようなんですが...」
「...あんたが...保護者?てことは、亜美ちゃんを引き取ったって言うのは...あんたなのかい?」
トメは目を細め、雅彦の顔を凝視する。
「え、ええ...。亜美とは遠縁ではありますが親族でして。この2人は私の息子で...こちらの2人は...亜美の学校の先生と職員さんです。訳あって同席して貰っています。今日は亜美から頼まれて、スマホを受け取りに来たのですが.....」
「...すまほ?私ゃそんなもんは知らんよ。亜美ちゃんから預かってるもんなんて何もありゃせん。悪いが帰っとくんな」
「...ちょ、ばーさん!知らないってこたぁねえだろ?高崎は確かにあんたにスマホを預けてるって言ってたんだ。それに今、電源が入ってるんだよ!ばーさん家にあるって証拠があんの!...畜生、年寄りにGPSとか言っても分かんねぇか...」
本山がそう言ってみるも、トメは断固として認めようとしない。
そんな玄関先での会話に、貴之は聞き耳を立てていた。
「(GPS...?そうか、このスマホに.....。今電源を入れたから場所が特定されたってことか...?でも、何で一体あいつらが.....)」
武田家の男3人に加えて、教師である本山と...そして田中の姿。
全員と何かしらの面識がある貴之だったが、どうしてこの5人が一堂に会しているのか、そして何故亜美のスマホを求めてトメの家にやって来ているのか。
しかもスマホにGPSまで仕込んでいる徹底ぶり。
どう考えても普通の事では無いのは確かだ。
全くもって状況が掴めない貴之だったが、とにかく今、このスマホが男達の手に渡ってしまう事だけは避けなければいけないと、咄嗟にスマホの電源を切った。
「(ここに俺が居たらマズい...ような気がする。どうしよう...)」
貴之は家の中を見渡すと、台所から外へ出る勝手口を見つけた。
「(...トメさん、ごめんっ!また必ずっ...必ずここへ来るからっ...)」
トメが扉を開けると、そこには見知らぬ5人の男が立っていた。
「急にお邪魔して...驚かしてしまいすいません。私は...亜美の保護者の...武田と申します。実は...亜美の.....スマートフォン。携帯...電話をですね、お婆さんのお宅で預かってもらって居るようなんですが...」
「...あんたが...保護者?てことは、亜美ちゃんを引き取ったって言うのは...あんたなのかい?」
トメは目を細め、雅彦の顔を凝視する。
「え、ええ...。亜美とは遠縁ではありますが親族でして。この2人は私の息子で...こちらの2人は...亜美の学校の先生と職員さんです。訳あって同席して貰っています。今日は亜美から頼まれて、スマホを受け取りに来たのですが.....」
「...すまほ?私ゃそんなもんは知らんよ。亜美ちゃんから預かってるもんなんて何もありゃせん。悪いが帰っとくんな」
「...ちょ、ばーさん!知らないってこたぁねえだろ?高崎は確かにあんたにスマホを預けてるって言ってたんだ。それに今、電源が入ってるんだよ!ばーさん家にあるって証拠があんの!...畜生、年寄りにGPSとか言っても分かんねぇか...」
本山がそう言ってみるも、トメは断固として認めようとしない。
そんな玄関先での会話に、貴之は聞き耳を立てていた。
「(GPS...?そうか、このスマホに.....。今電源を入れたから場所が特定されたってことか...?でも、何で一体あいつらが.....)」
武田家の男3人に加えて、教師である本山と...そして田中の姿。
全員と何かしらの面識がある貴之だったが、どうしてこの5人が一堂に会しているのか、そして何故亜美のスマホを求めてトメの家にやって来ているのか。
しかもスマホにGPSまで仕込んでいる徹底ぶり。
どう考えても普通の事では無いのは確かだ。
全くもって状況が掴めない貴之だったが、とにかく今、このスマホが男達の手に渡ってしまう事だけは避けなければいけないと、咄嗟にスマホの電源を切った。
「(ここに俺が居たらマズい...ような気がする。どうしよう...)」
貴之は家の中を見渡すと、台所から外へ出る勝手口を見つけた。
「(...トメさん、ごめんっ!また必ずっ...必ずここへ来るからっ...)」

