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セイドレイ【完結】
第46章 日記
「...起きてるよ。どしたの?母さん...」
「実はね...今下のエントランスに...亜美ちゃんのお義父さんが来ててね...」
「亜美の...お義父さんがっ...?」
「...そう。どうしてもあんたに話したいことがある、って。お母さんとしては...やっとあんたが少しずつ元気になって来たところだったから、お引き取り願おうかと思ったんだけど...」
昨日、トメの家に現れた雅彦が一夜明け、今度は貴之を訪ねて来ている。
恐らく、スマホの件だろうと直感的に貴之は思った。
GPSのアプリは確かに削除したが、他にも何かあったということか。
「...いいよ。分かった。俺が下に降りて行くよ」
「...大丈夫?また面倒なことに巻き込まれたりしないかお母さん心配で...アレならお母さんも一緒に行こうか?」
「...いや。俺一人で大丈夫。母さんは家で待ってて」
「...でもっ.....まずはお父さんにも連絡して...」
「大丈夫だって。帰ってきたらさ、久しぶりに母さんが作った唐揚げが食いたいな~。だから作って待ってて!ね?」
「そ、そう...?分かった。じゃあしっかり味付けしとくから...何かあったらすぐに連絡するのよ?それから念の為に薬も持って行きなさい」
「はいはい。了解!じゃ、ちょっと行ってくるわ」
貴之はそう言うと、亜美のスマホをズボンのポケットに入れて、雅彦の待つエントランスに降りて行った。
「...おはようございます。話って何ですか?」
雅彦の顔を見るなり、貴之は率直に要件を聞く。
「おはよう。お久しぶりだな。朝早くにすまない。ちょっと君に頼みたいことがあってな。こんな場所では何だから...よかったら喫茶店でも行かないか?」
「...分かりました。ちょうど俺も話したいことがあったところなんで」
そうして雅彦は貴之を車に乗せ、喫茶店へと向かった。
「実はね...今下のエントランスに...亜美ちゃんのお義父さんが来ててね...」
「亜美の...お義父さんがっ...?」
「...そう。どうしてもあんたに話したいことがある、って。お母さんとしては...やっとあんたが少しずつ元気になって来たところだったから、お引き取り願おうかと思ったんだけど...」
昨日、トメの家に現れた雅彦が一夜明け、今度は貴之を訪ねて来ている。
恐らく、スマホの件だろうと直感的に貴之は思った。
GPSのアプリは確かに削除したが、他にも何かあったということか。
「...いいよ。分かった。俺が下に降りて行くよ」
「...大丈夫?また面倒なことに巻き込まれたりしないかお母さん心配で...アレならお母さんも一緒に行こうか?」
「...いや。俺一人で大丈夫。母さんは家で待ってて」
「...でもっ.....まずはお父さんにも連絡して...」
「大丈夫だって。帰ってきたらさ、久しぶりに母さんが作った唐揚げが食いたいな~。だから作って待ってて!ね?」
「そ、そう...?分かった。じゃあしっかり味付けしとくから...何かあったらすぐに連絡するのよ?それから念の為に薬も持って行きなさい」
「はいはい。了解!じゃ、ちょっと行ってくるわ」
貴之はそう言うと、亜美のスマホをズボンのポケットに入れて、雅彦の待つエントランスに降りて行った。
「...おはようございます。話って何ですか?」
雅彦の顔を見るなり、貴之は率直に要件を聞く。
「おはよう。お久しぶりだな。朝早くにすまない。ちょっと君に頼みたいことがあってな。こんな場所では何だから...よかったら喫茶店でも行かないか?」
「...分かりました。ちょうど俺も話したいことがあったところなんで」
そうして雅彦は貴之を車に乗せ、喫茶店へと向かった。