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セイドレイ【完結】
第46章 日記
「こっ...このスマホが何だと言うんだっ...?まさか.....亜美がワシを愛しているなど...そんなこと...あるはずがっ.....」
「...日記が...あったんです」
「日記...?」
「はい。亜美がこのスマホを手に入れてから、去年の二学期の終業式までの日記」
「...それと...亜美がワシを愛していることと何の関係が...」
「だーかーらー。自分の目で確かめろ、って言ってんじゃん。あの日記見てたらさ、分かるんですよ。あんたに対して複雑な感情...きっと、亜美自身も自覚してるのか微妙なとこだけど。でも一応、俺も亜美を本気で愛してたから。だからこそ...亜美の気持ちが分かるっていうか...」
雅彦は、恐る恐るスマホに手を伸ばす。
「...あ、結構膨大な量があるんで、見るなら家で見てください。俺、帰って母さんが作ってくれた唐揚げ食べなきゃいけないんで」
「いっ...いいのか?これをワシが持っていても...」
「...俺が好きなようにしていいんでしょ?だったら、それはあんたに預ける」
「水野...君.....」
「俺...あんた達がしてたことは許せない。でも...単純に俺が今、このスマホを持っていても何もしてやれない。むしろ、何かすれば亜美がまた傷つくことになるかもしれない。だからとりあえず今は、あんたの作戦を応援する。俺にもできることが...あるかもしれないし。ただ、その後のこと。あんたが言う、亜美を隣りで支えてやる存在っていうのは、亜美が選んで決めることだ。そう思いませんか?」
「...し、しかしっ...ワシのような老い先短い者が...亜美に選ばれるはずなど...そ、そうだ。亜美は普通の精神状態じゃ無かった。血迷っているだけかもしれん。どう考えても若い君の方こそ...」
「そりゃこっちの台詞ですよ。こんな白髪のおっさんに自分が負けたかと思うと、俺だってショックです。俺の代わりに全米が泣いてくれてもいいくらい。でも...今はまず、亜美の身の安全を確保することが先決。犯した罪はその後しっかり償う。たとえ亜美があんたを許しても、俺は許さない。絶対に。一生」
「...分かった。本当にすまない。罰は何でも受ける。だから今はワシに...君の力を貸してはくれぬか?」
「...了解です」
「...日記が...あったんです」
「日記...?」
「はい。亜美がこのスマホを手に入れてから、去年の二学期の終業式までの日記」
「...それと...亜美がワシを愛していることと何の関係が...」
「だーかーらー。自分の目で確かめろ、って言ってんじゃん。あの日記見てたらさ、分かるんですよ。あんたに対して複雑な感情...きっと、亜美自身も自覚してるのか微妙なとこだけど。でも一応、俺も亜美を本気で愛してたから。だからこそ...亜美の気持ちが分かるっていうか...」
雅彦は、恐る恐るスマホに手を伸ばす。
「...あ、結構膨大な量があるんで、見るなら家で見てください。俺、帰って母さんが作ってくれた唐揚げ食べなきゃいけないんで」
「いっ...いいのか?これをワシが持っていても...」
「...俺が好きなようにしていいんでしょ?だったら、それはあんたに預ける」
「水野...君.....」
「俺...あんた達がしてたことは許せない。でも...単純に俺が今、このスマホを持っていても何もしてやれない。むしろ、何かすれば亜美がまた傷つくことになるかもしれない。だからとりあえず今は、あんたの作戦を応援する。俺にもできることが...あるかもしれないし。ただ、その後のこと。あんたが言う、亜美を隣りで支えてやる存在っていうのは、亜美が選んで決めることだ。そう思いませんか?」
「...し、しかしっ...ワシのような老い先短い者が...亜美に選ばれるはずなど...そ、そうだ。亜美は普通の精神状態じゃ無かった。血迷っているだけかもしれん。どう考えても若い君の方こそ...」
「そりゃこっちの台詞ですよ。こんな白髪のおっさんに自分が負けたかと思うと、俺だってショックです。俺の代わりに全米が泣いてくれてもいいくらい。でも...今はまず、亜美の身の安全を確保することが先決。犯した罪はその後しっかり償う。たとえ亜美があんたを許しても、俺は許さない。絶対に。一生」
「...分かった。本当にすまない。罰は何でも受ける。だから今はワシに...君の力を貸してはくれぬか?」
「...了解です」