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セイドレイ【完結】
第47章 夜明けまえ
亜美の視線の先。
そこには、SMプレイのためのX字の磔台に、血だらけになった菅原が拘束されていた。
菅原が亜美を逃がそうとしたあの後。
結局亜美は出口で酒井に捕まり、菅原も新堂から取り押さえられてしまった。
新堂はその後程なくしてどこかへ姿を消した。
そして地下室に残った酒井によって、菅原に対し目を覆いたくなるような危害が加えられたのだ。
いや、あれは拷問と呼んだ方がいいだろう。
酒井は菅原の衣服を剥ぎ取ると、磔台に手足を固定した。
身動きが取れなくなった菅原の顔を、カラダを、そして、男性器や睾丸に対して容赦ない殴打や蹴りを繰り出した。
その度に菅原は悲鳴をあげ、何度も失神を繰り返していた。
カラダ中には無数の痣が、痛々しく内出血を起こしている。
端正な顔立ちも、殴られた外傷で腫れ上がり、別人のようになってしまっている。
亜美は思った。
自分が酒井にお見舞いされた頬への殴打など、相当に手加減されたものだったのだ、と。
これまで度重なる陵辱に耐えてきた亜美だったが、直接的な暴力は受けたことが無い。
SMマニアの会員達の相手をする時もあったが、会員規約で亜美のカラダに傷を付ける行為は禁止されていた為だ。
亜美は生まれて初めて、人を素手で殺すことができる恐怖を目の当たりにしたのだ。
その気になれば、この男達は簡単に人を殺せるーー。
男である菅原でもこの惨事なのだ。
女である亜美に手をかけることなど造作もないだろう。
亜美は本物の恐怖というものを、目の前で拷問を受ける菅原によって感じたのだった。
菅原の罪は、運営だけが知る機密事項を亜美に漏洩したこと。
そして、亜美の逃走をほう助したこと。
ならば、一体自分はどんな仕打ちを受けるのだろうと亜美は恐怖に慄いて居たのだが...。
酒井の取った行動は、全くもってそれに反するものだった。
亜美に罰を与えるどころか、むしろ未だかつて無いほどの愛撫と甘い囁きで、亜美を何度も絶頂へ導く。
膣や口内への挿入も一切行わず、普段の暴力的なセックスとは対極にあるような前戯の応酬。
亜美を絶頂に導くことだけに徹底したその行為に、前戯慣れしていない亜美のカラダはたちまち反応を示してしまっていた。
そこには、SMプレイのためのX字の磔台に、血だらけになった菅原が拘束されていた。
菅原が亜美を逃がそうとしたあの後。
結局亜美は出口で酒井に捕まり、菅原も新堂から取り押さえられてしまった。
新堂はその後程なくしてどこかへ姿を消した。
そして地下室に残った酒井によって、菅原に対し目を覆いたくなるような危害が加えられたのだ。
いや、あれは拷問と呼んだ方がいいだろう。
酒井は菅原の衣服を剥ぎ取ると、磔台に手足を固定した。
身動きが取れなくなった菅原の顔を、カラダを、そして、男性器や睾丸に対して容赦ない殴打や蹴りを繰り出した。
その度に菅原は悲鳴をあげ、何度も失神を繰り返していた。
カラダ中には無数の痣が、痛々しく内出血を起こしている。
端正な顔立ちも、殴られた外傷で腫れ上がり、別人のようになってしまっている。
亜美は思った。
自分が酒井にお見舞いされた頬への殴打など、相当に手加減されたものだったのだ、と。
これまで度重なる陵辱に耐えてきた亜美だったが、直接的な暴力は受けたことが無い。
SMマニアの会員達の相手をする時もあったが、会員規約で亜美のカラダに傷を付ける行為は禁止されていた為だ。
亜美は生まれて初めて、人を素手で殺すことができる恐怖を目の当たりにしたのだ。
その気になれば、この男達は簡単に人を殺せるーー。
男である菅原でもこの惨事なのだ。
女である亜美に手をかけることなど造作もないだろう。
亜美は本物の恐怖というものを、目の前で拷問を受ける菅原によって感じたのだった。
菅原の罪は、運営だけが知る機密事項を亜美に漏洩したこと。
そして、亜美の逃走をほう助したこと。
ならば、一体自分はどんな仕打ちを受けるのだろうと亜美は恐怖に慄いて居たのだが...。
酒井の取った行動は、全くもってそれに反するものだった。
亜美に罰を与えるどころか、むしろ未だかつて無いほどの愛撫と甘い囁きで、亜美を何度も絶頂へ導く。
膣や口内への挿入も一切行わず、普段の暴力的なセックスとは対極にあるような前戯の応酬。
亜美を絶頂に導くことだけに徹底したその行為に、前戯慣れしていない亜美のカラダはたちまち反応を示してしまっていた。