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セイドレイ【完結】
第47章 夜明けまえ
それから何度も何度もオーガズムに達した亜美は、いつの間にかぐっすりと眠ってしまった。

次に目を覚ますと、そこに酒井の姿は無かった。

(あれ...私.....眠って.......)

「...はっ!」

亜美は急に起き上がり、ベッドから下りる。

「菅原さんっ...菅原さんっ!?大丈夫ですかっ!?」

亜美は、未だ磔にされたままの菅原に駆け寄り、声を掛けた。

「...ん.....亜...美?お.....は...よ.....」

頭を下げたまま、菅原が掠れた声で反応する。

(生きてるっ...!とりあえず...よかった...でも、傷の手当てをしないと...)

亜美は、備品の入った棚に救急箱があることを思い出し、せめて消毒だけでもしようと思うのだがーー。

「...あの.....さ、み、ず.....お水.....飲み...た、いっ.....」

「え...?あ、水!お水ですね...すぐ持って来ますっ!」

亜美は冷蔵庫から500mlのミネラルウォーターを取り出すと、菅原の口にそれを含ませた。

「ゴク.......うっ、ありが...と。亜美は...大丈...夫?」

「私!?私なんて何も...それより菅原さんが...大変...ちょっと待ってて下さいね...今、消毒...」

「お、お、女...の子にとって.....顔は...一番...大事っ.....だから。殴られたんだ...ろ?あいつに.....」

「菅原さん.....」

「亜美...。よくっ...覚えておく...んだ。どんな...綺麗事...言う.....男でもっ.....女の子をっ...グーで殴るような奴は.....絶対に...信用しちゃ.....いけないよ...?」

「菅原さん...!私はっ...大丈夫ですからっ...もう無理して喋らないで.....それに...」

それに。
この地下室には盗聴器が仕掛けられているのだ。
今またここで菅原が余計なことを口走れば、次はどんな拷問が待っているかは分からない。

「ふっ.....いいよ.....大丈夫。ちょっと...意識が...はっきりしてきた...し。それに...もう、聞かれてまずいこと...なんて...僕には...無い...から.....」
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