この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
セイドレイ【完結】
第47章 夜明けまえ
「どうして...君を...逃がそうとしたんだ、って...思ってる...よね?」

「は、はい...だってそんなことしなければ...菅原さんがこんな目に遭うこともなかった...全部...私が悪いんですっ.....」

「へへ...へ...言うと...思った。そういう...さ、そういうところ、すぐに...自分を責めちゃうとこ.....よく...無いよ...?」

「え...?」

「僕、さ.....最初は君のこと...大っ...嫌いだったんだ.....初めて君の...写真を見た...時、新堂さんから.....君の話を...聞いた時、なんだか凄く.....イラっとした...んだよね...」

「ご、ごめんな...さい.....」

「ほ...ら。今も...理由もよく...分からない...のに、そうやって...すぐ.....謝る...でしょ?」

「あ.......はい...ごめんな...さい。あ、しまった...」

「あははっ.....もう...死んでも...治らない...かもね、その癖.....」

菅原に言われて亜美はハッとする。
確かに理由も分からず、反射的に謝罪を口にしてしまっている。

少なくとも、ここへ来るまでは...そんな癖は無かったはずなのに。


「僕...さ。双子...なんだ。双子の妹が...居てね」

「そう...だったんですね」

「うん...。男女の双子だから...二卵生...なんだけど...小さい頃は...そっくり...でさ。同じ顔...同じ形.....だったんだ.....」

亜美は黙って、菅原の話に耳を傾ける。

「...でも、だんだん...さ。僕は...男に...なってくだろ...?親は...僕にだけ...厳しく.....あたって...妹の...ことはさ、すっげー可愛がるように...なって.....だから僕はずっと.....女の子が...うらやましかった...んだ。男に生まれた...自分が.....許せ...なかった.....」

「自分が...許せない?」

「きっ、君は...女に...生まれたこと.....後悔...したことは...ある...かい?」
/903ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ