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セイドレイ【完結】
第8章 終わりの始まり
生理が遅れている────。
予定日を過ぎても、一向にその気配がない。
普通の少女なら、生理不順を疑うだろう。
しかし、亜美はもう "普通の少女" ではないのだ。
これまで膣内射精された回数は、優に3桁を超える。
いくら記憶をかき消そうとも、部屋のカレンダーにはその記録がはっきりと刻まれている。
むしろ、今まで何もなかったのが奇跡ではないのか──。
"もう一人の自分" に起きた異変。
いくら別人だと思い込もうが、それは、高崎亜美というひとりのカラダに起きた異変だった。
もちろん、そのことを雅彦が気づかないはずがなかった──。
「亜美、ちょっと来なさい──」
部屋で勉強をしていた亜美は雅彦に呼び出され、リビングへと下りていくと、そこには健一と慎二も居る。
「今月の月経予定日からもう5日遅れているな」
「……」
雅彦の問いかけに、黙り込んでしまう亜美。
「え!マジで?!それってもしかして…」
「できちゃった、みたいな?」
無言でうつむく亜美をよそに、慎二と健一が色めき立つ。
「まぁ、まだ何とも言えんが…もし仮に妊娠していたとして、4週目くらいというところか。そこでまずはこいつでちょっと確認しようと思ってな」
そう言って雅彦が取り出したものは、"妊娠検査薬"。
「妊娠していればフライングで陽性反応が出るだろう。こんなもの使わなくても検査すれば分かることだが…まぁ、こういう楽しみも悪くない」
亜美は嫌な予感がしていた。
「もちろんさぁ…俺らの前でやらせるんだよね?」
慎二が尋ねると、雅彦は自信たっぷりにこう言った。
「ああ、もちろんだ──」
4人は浴室へと移動する。
脱衣場で亜美の服を脱がせ全裸にさせると、浴室の椅子に座るように命じた。
「なんか俺…興奮してきちゃったんですけど~」
もう飽きるほどに見ている亜美の裸体なのに、状況のせいか異様な興奮を覚えてしまう慎二。
そしてそれは、健一にとっても同じだった。
「あぁ…なんか俺ももうギンギンになっちゃった…」
(今…ここにいるのはどっちの私…──?)
「さ、亜美。ここにひっかけるんだ」
そう言って雅彦が検査薬を亜美の性器の前に差し出す。
(これは…私じゃない…こんなの…──)
数分間の後、「チョロチョロ…」と排出された亜美の尿が、検査薬にかけられた。