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セイドレイ【完結】
第47章 夜明けまえ
鼻息荒く、亜美に説教しながらバックで膣肉を貪るのは50代の会社経営者。
でっぷりと出たメタボ腹が邪魔をするのか、肉棒を捻じ込むようなねちっこい腰の動き。

ピストンの振動で掛けている眼鏡は斜めにズレている。
全身からは大量の汗を吹き出し、それがボタボタと亜美の真っ白な桃尻に垂れ落ちる。

ケチは射精に関してもケチなのか、この男はいつもなかなかイこうとしないのだ。
射精が近くなると動きを止め、小休止する。
そしてまた単調なピストンを繰り出したかと思うと、しばらくして動きを止める。

亜美としては、特に1対1のプレイにおいて、その回数はさて置き一度射精にさえ導いてしまえば束の間の休息にありつける。
だが、そんな亜美の魂胆を知ってか知らずか、この男は今夜も省エネに努めているのだ。

要するにこういう時、亜美は気が散っている。
この地下室でのセックスは、ある時は苦痛をもたらすが、またある時はその瞬間だけではあるものの、全てを忘れさせてくれる麻薬でもある。

四つん這いになり、男の身勝手な言動と腰使いを受け止めていても、今夜の亜美はセックスに没頭することが出来ずに居た。

当然そうなれば、嫌でも考え事をしてしまう。

『諦めるな』

傷だらけの顔でそう言った菅原。
だが、この状況で一体どうすれば良いというのか。

こんな風に、男の肉棒に貫かれている間にも、腹の子は刻一刻と成長している。
このまま行けば、『出産ショー』などという狂ったイベントで赤子を産み落すことになり、我が子は見知らぬ他人の手へと渡るのだ。
そして延々とそれを繰り返す日々が待っている。

本気でその子を愛してくれる人の元へと渡るのなら、良い。
こんなセックスと暴行が渦巻く地下室で子供を育てるなど到底無理な話だ。
であれば、大切に育ててくれる人へ養子に出した方が、子供にとっては幸せなことだろう。

しかし、相手が新堂や酒井となると、その前提は恐らく有り得ない。
養子斡旋などとしているが、実態は人身売買のはずだ。

血を分けた我が子が遥か異郷の地で、奴隷や道具として扱われるかもしれない。

まさに、性奴隷として搾取されている亜美自身のように。

哀しみはこのようにして連鎖していくものなのか。

だとしたら、どこかで断ち切らなければならない。

(やっぱり私は...母親にはなれない)
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