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セイドレイ【完結】
第47章 夜明けまえ
男の叱咤を受けながら、亜美は男の全身にくまなく舌を這わせ、汗でギトギトになっている男の全身を舐め回して行く。

強烈な悪臭を放つ脇の下と股ぐらはもちろんのこと、額や頭皮、耳の裏、首筋...と、まさに全身、舐められる箇所を網羅して行く。

部位によってはカラダを密着させ、敢えて肉棒には指一本触れない。
許可なくそれをすることは、このタイプの男は気に入らないからだ。

「...ふんっ。色目など使いおって...お前は今雑巾だろう?ならそれに徹せんか。ああ...?」

「んはっ...ふぁい.....もうひわけ...ごらいまへん.....んぅぅ」


そしてーー。

「すいま...せん.....お、お尻をっ...こちらに向けていただいても...よろしい...でしょうか.....」

「...ふむ。仕方あるまい」

男はそう言うと、ベッドの上に四つん這いになり、亜美の顔の前に尻を突き出した。

びっしりと縮れ毛が生い茂るそのワレメを掻き分け、亜美は舌先を肛門へと伸ばす。

「おふっ...おふぅ.....すっ、少しはマシな雑巾にっ...なって来たじゃあ...っ、ないかっ...儂に...感謝するんだなっ...おほっ、ほぅ...」

「...んっ...ありがとう...ごらいまふっ...んっ...んぅぅ.....」

「ほぅら...?玉も舐めていいぞ...?褒美だ.....味わい尽くせっ...おふっ...」

ようやく機嫌が直りつつあるのだろう。
亜美は言われた通りに、振り子のようにぶら下がる睾丸の皮膚に舌を移動する。

時に、片方の睾丸を口に含み転がしながら、極上の舌技で男を快楽へと導いて行くーー。



「(ふう...全く、下らんことで騒ぎやがって...こちとら暇じゃねぇ、つーんだよ!)」

本山は、ようやく大人しくなった客をモニター室の窓から見届けると、仕掛り中だった『作業』に戻る。

「さーて、と...」

この日、雅彦から命じられた通りに、監視モニターの録画データをメディアにコピーしていたのだった。

「しっかし...結構な量があるな...データも重いし...こりゃ思ったより時間がかかるぞ...」

本山はそうボヤきながら、腕を組み、監視モニターを眺める。

およそ1年分の録画データ。
そのうち、今年の1~6月まで亜美は監禁されていた為、それを除いた分になる。


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