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セイドレイ【完結】
第47章 夜明けまえ
【11月〇日】
昨夜の客・伊東剛(株式会社〇〇 役員)
口に1回
膣に1回
アナルに1回
他の人に比べてかなり温厚な伊東さんが
昨夜は来るなり無理矢理私を襲った
明らかに様子がおかしかったので
その後何かあったのかと聞いてみると
何やら仕事で大きな失敗をしてしまったらしい
その責任を一人押し付けられ
子会社?に飛ばされるかもしれない、と言っていた
子供の私にはよく分からない
でも何となく慰めてみたら...
伊東さんは私の胸で泣き出してしまった
何故か分からないけど私も泣けてきた
来年はもう、ここに来られないかもしれないと言っていた
私は、また会えるのを待っています、とだけ伝えた
泣き止んだあとは、いつもの伊東さんに戻っていた
色んな男の人に毎日会っているけど
どんなに威張っている人も
どんなにいじわるを言う人も
こんな風に泣き出す人も
私からすると、男の人はみんな弱いと感じる
そしてすごくわがままだと、そう思った
最近、お父様に対しても
そう感じることが増えた
健一さんや慎二さんもそう
あの人たちはよく似ている
親子だから当たり前か...
私がもし居なくなってしまったら
お父様はどうなってしまうんだろうって
最近よく考える
じゃあ逆はどうなんだろう
もしお父様が居なくなってしまったら私は...
分からない
でも...
お父様の腕の中にいると、よく眠れる
そのことはあまり
嫌じゃないかもしれない
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
日記の端々から浮かび上がる、当時15歳の少女の心象。
それは雅彦が知っている亜美よりも、ずっと大人びているように思えた。
亜美がこの家に来た日。
あの頃はまだ、未通女だった。
男の味はもちろんのこと、自分が女であることさえ知らない真っ白な少女。
雅彦に処女を奪われた夜から、亜美は男という存在を通してしか、自身が女であるということを自覚できなかったのかもしれない。
雅彦は、日記の中に自身が登場する度、記憶の中の亜美を辿った。
しかし、あれが...あんなものが愛だと言ってしまってもいいものだろうか。
そんなことが許されるのだろうか。
それは世間にでは無い。
他でもなく、亜美本人に対してだ。
昨夜の客・伊東剛(株式会社〇〇 役員)
口に1回
膣に1回
アナルに1回
他の人に比べてかなり温厚な伊東さんが
昨夜は来るなり無理矢理私を襲った
明らかに様子がおかしかったので
その後何かあったのかと聞いてみると
何やら仕事で大きな失敗をしてしまったらしい
その責任を一人押し付けられ
子会社?に飛ばされるかもしれない、と言っていた
子供の私にはよく分からない
でも何となく慰めてみたら...
伊東さんは私の胸で泣き出してしまった
何故か分からないけど私も泣けてきた
来年はもう、ここに来られないかもしれないと言っていた
私は、また会えるのを待っています、とだけ伝えた
泣き止んだあとは、いつもの伊東さんに戻っていた
色んな男の人に毎日会っているけど
どんなに威張っている人も
どんなにいじわるを言う人も
こんな風に泣き出す人も
私からすると、男の人はみんな弱いと感じる
そしてすごくわがままだと、そう思った
最近、お父様に対しても
そう感じることが増えた
健一さんや慎二さんもそう
あの人たちはよく似ている
親子だから当たり前か...
私がもし居なくなってしまったら
お父様はどうなってしまうんだろうって
最近よく考える
じゃあ逆はどうなんだろう
もしお父様が居なくなってしまったら私は...
分からない
でも...
お父様の腕の中にいると、よく眠れる
そのことはあまり
嫌じゃないかもしれない
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日記の端々から浮かび上がる、当時15歳の少女の心象。
それは雅彦が知っている亜美よりも、ずっと大人びているように思えた。
亜美がこの家に来た日。
あの頃はまだ、未通女だった。
男の味はもちろんのこと、自分が女であることさえ知らない真っ白な少女。
雅彦に処女を奪われた夜から、亜美は男という存在を通してしか、自身が女であるということを自覚できなかったのかもしれない。
雅彦は、日記の中に自身が登場する度、記憶の中の亜美を辿った。
しかし、あれが...あんなものが愛だと言ってしまってもいいものだろうか。
そんなことが許されるのだろうか。
それは世間にでは無い。
他でもなく、亜美本人に対してだ。