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セイドレイ【完結】
第47章 夜明けまえ
「...ふう。結局儂がお前を気持ち良くさせてしまったじゃないか。いいなぁ?お前は。そうやって股開いてよがっていりゃあ金が貰えるんだ。こっちが金取りたいくらいだよ、全く...」

ようやくこの日一度目の射精を膣内に放った男は、ベッドでうなだれる亜美にそんなことをボヤく。

「...こら、何をくたびれておる?そんなに儂の腰使いが激しかったか?かかかっ!...ほぅら、儂のチンポがお前のオメコ汁で汚れてしまったじゃないか...無様に濡らしおって...さぁ、どうしてくれるんだ?ん?」

男はそう言いながら、ベッドに仰向けになる亜美の顔にまたがり、つい先程射精したばかりの肉棒でその口元をペチペチと叩く。

「...んっ...す、すいません.....すぐに...お掃除させていただきます...」

亜美はそのまま、自分の愛液で塗れた肉棒を口に咥え込んだ。



モニター室では相変わらず、本山が作業を続けていた。

「ふぁ~あ.....寝みぃ...」

画面と睨めっこをしながら、大きなあくびをする。

するとその時、モニター室のドアが開いた。


「...やぁ、本山先生。今日もご苦労。ご無沙汰だねぇ」

「...り、理事長っ!?ど、どうもっ...お疲れ様ですっ...」


完全に不意打ちだった。
ここのところ、本山の監視中に新堂が地下室へ訪れることが無くなっていたため、来ることは無いと安心していたのだ。

「(畜生...しかもよりによってこんな時にっ...!)」


「...おや?一体それは、何をしているところなのかなぁ?」

端末に接続されたUSBメモリに気付いた新堂がそう言う。

「こっ...これはですね...じ、実は、録画データを保存しているHDDの容量がそろそろ...限界、でして.....増強すべきかと思いますが、ひとまず一部のデータを一旦別の場所へ移動させて、空き領域を作ろうかと...」

咄嗟に考えた言い訳だったが、果たして。
本山は心臓が止まりそうな程の緊張を覚えつつ、新堂の反応を伺う。

「...ほう。さすが本山先生。色々気がついてやってくれているんだねぇ。ありがたい。助かるよ...」

「(よ、良かった...!何とか誤魔化せたっ...)」

本山がホッと胸を下ろしたのも束の間。

「...容量が足りないなら、削除してくれたまえ。今ここで、全てのデータを...」
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