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セイドレイ【完結】
第47章 夜明けまえ
「えっ...!?」

新堂の言葉に、本山は驚いて硬直する。

「...ん?今この場で録画データを全て削除してくれ、と言っているんだ。そうすれば問題ないだろう?」

「...で、ですがっ...消してしまっては、もし何かあった場合の証拠が.....」

「問題無い。当初こそ、念には念を入れていただけだ。今更、1年前の録画データがあって何になる?過去のものは必要なかろう。それとも何かね?削除すると何か不都合なことでもあるのかなぁ?...本山先生、どうなんです?」

完全に怪しまれている、と本山は悟った。
やはり、付け焼き刃の嘘では新堂を欺けない。

「おやおや、どうしたんです?さっきから顔色が悪いように見えますが...」

「いっ、いえ.....分かりました。削除...しま.....す」

「悪いねぇ。色々世話をかけて...。君は私を裏切らないで居てくださいよ?」

「う、裏切るなんてっ...そんなっ...」

「近頃、裏切り者が多くて困っていたところなんです。これでもし、本山先生にも裏切られていた、なーんてことになったら、ショックで寝込んじゃうかもしれないなぁ~ははは」

「(裏切り者って...誰のことだ?!)」

菅原が亜美を逃がそうとしたことを知らない本山は、新堂の言う『裏切り者』が誰のことなのか分からなかった。

「...まぁ、本山先生はそんな馬鹿ではありませんからねぇ?信頼していますよ。くくっ...。そうだ、そういえば一点、本山先生にお聞きしたいことがあったんです」

「わ、私に...聞きたいこと...?ななな、何でしょう、か...?」

「いつ頃からかは知らないが、何やら亜美が『スマホ』を持っているだとかいないとか...風の噂で小耳に挟んでしまいましてねぇ」

「なっ...!?.....なんの...ことでしょうか...?」

この地下室に盗聴器が仕掛けられていたとは知らない本山。
しかし、時すでに遅しーー。

「...まぁ、そのあたりのことも含めて、じっくり話を聞かせてもらいましょうか。『新たな裏切り者』を生まないためにも...ね?」
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