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セイドレイ【完結】
第48章 罪と罰

その夜ーー。
「...へぇ~!これがマンスリー賃貸かぁ...すごいな、家具とか何でも揃ってる。僕の部屋より全然すごいや...」
雅彦に命じられ、亜美を匿うシェルターとして契約したアパートの様子を見に来た田中。
そして。
「...ごめんね、買い物手伝ってもらっちゃって」
そう言った田中の視線の先に居たのは、貴之だった。
「いえ...。でも、ほんとすごいっすね、この部屋。もう今日から暮らせちゃう感じじゃん...」
意外な二人の組み合わせ。
実はこれも、雅彦の指示によるものだった。
仕事終わりに合流した二人は、スーパーとドラッグストアに寄り、飲料水や日持ちのする食料、日用品などを買い込んだ。
雅彦による亜美の『奪還計画』。
貴之はそれを応援するとは言ったものの、早速こうして駆り出されるとは意外だった。
貴之にとっては、あくまで亜美の身の安全を確保するという雅彦の意思は尊重したが、当然、この件に関わった全ての男達を許すつもりは無い。
それは田中に対しても同じだったが、今はこうするしか無いのだと、渋々受け入れていた。
「ここで亜美が...暮らすんだな...」
8畳程のワンルーム。
購入品を整理する田中をよそに、貴之は部屋の中をぼんやりと眺める。
「...水野君、水野君!」
「あ...はい?」
「...これ、飲む?ちょっと一服しようか」
田中が貴之にジュースを差し出す。
「...どうも」
「な、何だか...ぼ、僕らがこうして一緒に居るのも...変な感じだね」
「そう...すね。もう、二度と顔も見たくないと思ってたんで」
「は、はははっ...そっ...か。そうだよ...ね。.......ゴメンナサイ」
新堂に脅されていたとはいえ、田中が亜美の身の回りの世話を含めて監禁に加担していたことを雅彦から聞いて知った貴之。
元々は部外者だった田中はある意味で被害者とも言えなくは無いが、貴之からすれば同情の余地は無い。
「あんた今...あの学園の用務員やってるんすよね?そこまでして新堂の言いなりになっておいて、今更亜美を助けたいなんて言っても許されるわけ無いですよ?」
貴之は辛辣な言葉を田中に浴びせる。
「...確かに。君の...言う通りだよね。だから...亜美ちゃんを見届けたら、自首するつもりなんだ...」
「...それ本当すか?」
「...へぇ~!これがマンスリー賃貸かぁ...すごいな、家具とか何でも揃ってる。僕の部屋より全然すごいや...」
雅彦に命じられ、亜美を匿うシェルターとして契約したアパートの様子を見に来た田中。
そして。
「...ごめんね、買い物手伝ってもらっちゃって」
そう言った田中の視線の先に居たのは、貴之だった。
「いえ...。でも、ほんとすごいっすね、この部屋。もう今日から暮らせちゃう感じじゃん...」
意外な二人の組み合わせ。
実はこれも、雅彦の指示によるものだった。
仕事終わりに合流した二人は、スーパーとドラッグストアに寄り、飲料水や日持ちのする食料、日用品などを買い込んだ。
雅彦による亜美の『奪還計画』。
貴之はそれを応援するとは言ったものの、早速こうして駆り出されるとは意外だった。
貴之にとっては、あくまで亜美の身の安全を確保するという雅彦の意思は尊重したが、当然、この件に関わった全ての男達を許すつもりは無い。
それは田中に対しても同じだったが、今はこうするしか無いのだと、渋々受け入れていた。
「ここで亜美が...暮らすんだな...」
8畳程のワンルーム。
購入品を整理する田中をよそに、貴之は部屋の中をぼんやりと眺める。
「...水野君、水野君!」
「あ...はい?」
「...これ、飲む?ちょっと一服しようか」
田中が貴之にジュースを差し出す。
「...どうも」
「な、何だか...ぼ、僕らがこうして一緒に居るのも...変な感じだね」
「そう...すね。もう、二度と顔も見たくないと思ってたんで」
「は、はははっ...そっ...か。そうだよ...ね。.......ゴメンナサイ」
新堂に脅されていたとはいえ、田中が亜美の身の回りの世話を含めて監禁に加担していたことを雅彦から聞いて知った貴之。
元々は部外者だった田中はある意味で被害者とも言えなくは無いが、貴之からすれば同情の余地は無い。
「あんた今...あの学園の用務員やってるんすよね?そこまでして新堂の言いなりになっておいて、今更亜美を助けたいなんて言っても許されるわけ無いですよ?」
貴之は辛辣な言葉を田中に浴びせる。
「...確かに。君の...言う通りだよね。だから...亜美ちゃんを見届けたら、自首するつもりなんだ...」
「...それ本当すか?」

