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セイドレイ【完結】
第49章 業火
「...では次は...」

新堂が次の男を指定しようとすると、それを遮るように健一が言った。

「...俺だろ?」

「...そうだ。なんだ、えらく物分りがいいじゃあ無いか」

縄を解かれた健一はその場に立ち上がると、衣服を全て脱ぎ捨て全裸になり、亜美の元へ近づいて行く。

「健一さん...?んっ!?んんんんっ...んふ...」

健一は亜美に濃厚なディープキスをする。
舌と舌を絡め、唇を吸い、歯を舐め回す。
他の男の精液の味を感じながら、2つの舌先は唾液の糸を引く。

「んっ...亜美.....やっぱり俺...お前がいい...」

健一が亜美に熱っぽい視線を送る。

「健一さん...?」

「俺じゃ...ダメか?俺じゃお前の夫には...なれないのか...?」

そんな健一のプロポーズめいた言葉を聞いた新堂が大声で笑い出す。

「はははっ!はははははっ!...今の聞きましたかね?皆さん。この期に及んで愛の告白とは...特殊な性癖は父親譲りか?笑わせる。城島さん...よろしいんですか?大事な妹さんをあんな男に預けて...まぁ、紹介したのは私なんですがね。仲人として責任を感じてしまいますなぁ...」

新堂の煽りに、会員達が卑しい笑い声を上げて、2人を蔑む。

しかし、そんな雑音は健一の耳には一切届いていなかった。

ただ一点のみ、亜美だけを見つめる健一は、そっと抱き寄せると座位の体勢を取った。

「お腹...大丈夫か?俺が支えてやるから...もっと仰け反っていいぜ?」

「はっ...はいっ...あっ...けんいち...さ...あっ!あんっ...!!」

背中を健一に支えられ、亜美は思い切りカラダを後ろに逸らし、下から突き上げられるピストンに身をよじらせる。

健一は腰を振りながら、揺れる二つの乳房にむしゃぶりついた。

どうしようもなく滲み出る乳汁を、健一は吸い尽くすように貪る。

「んあっ...亜美のおっぱい...やっと飲めた.....んんっ...おいしい...」

「けんいちさっ.....あんっ...ダメっ...ダメぇ.....」

「んふっ...むぅぅぅん.....んはっ...亜美...?亜美っ!?愛してるっ...愛してるっっ!!あっ!ああああああああぁぁぁっ!!あっっ.....」


愛の言葉を絶叫すると同時に、健一は尽き果てた。
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