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セイドレイ【完結】
第52章 親展
車を走らせること、1時間弱。
『一之瀬工務店』に到着する。

「は~い、ついたよ~」

「じーじ!じーじ!」

車の音に気づいた啓太郎が、中から出てくる。

「お~う!よく来たなぁ。じーじだぞ~」

「よくきたじゃなーい!」

「マッマ!じーじだ!じーじだ!」

車の窓から覗く『じーじ』こと啓太郎の姿に興奮する息子2人。

「...ごめんお父さん。無理を言っちゃって...」

「ははは。なーに言ってんだ!かわいい娘と孫に会えるんだ。何にも気ぃ遣うことなんかないんだから。ささ、子供達は僕が連れて行くから、亜美は荷物持っておいで?」

「...ほんとにありがとう」

亜美は車のラゲッジから荷物を取り出すと、工務店の奥にある母屋へ上がった。


「...しっかしアレだなぁ。亜美もよく頑張るよなぁ。色々大変だろうに...」

「そんな...全然だよ...」

亜美は今夜一晩、2人の息子を啓太郎に預ける。
理由は、単位を取るためのスクーリングとして、研究会に参加しなければならないからだ。

研究会は明日、日曜日の午前から。
隣県で開催されるため、前日から現地入りし、今夜はホテルに宿泊する。

「今まではトメさんが居てくれたんだけど...研究会が年に2回しか開催されなくて。前回は2人とも熱が出ちゃって参加できなかったから...ごめんね。でもお父さんが居てくれてほんとに助かった...」

「だから気にすんな、って。こういう時、頼りにできるのが『家族』ってもんなんだからさ。亜美は自分がやるべきことをしっかりと学んでおいで。父さん応援してるから」

「...ありがとう。この子達がじーじ大好きで良かったよ...。朝日、陽気!じーじの言うこと聞いてちゃんとお利口さんにしててね?ママ、お勉強終わったらすーぐ帰ってくるから」

「ママ、おべんきょ、じゃない!」

「マッマ、じーじすき?おべんきょ、すき?」

「う~ん。お勉強は、ふつう。陽気と朝日とじーじは大好きだよ~!...じゃ、お父さん。後はよろしく...お願いします。何かあったらすぐに連絡してください」

「はいはーい!ほら、朝日、陽気?ママに行ってらっしゃいしようか?」

「いってらっしゃい!」

「あ?朝日ちゃんと言えた~!」

「...じゃない!」

「マッマ、いってきましゅ!」

「あはは!陽気はじーじとおるすばん~」
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