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セイドレイ【完結】
第52章 親展

「...そう言えば、武田健一が仮釈放されたそうね。となると、慎二も間もなくかしら...」
他愛も無い会話から一転、事件の話題になる。
「えぇ...。健一さん、どうしてるんだろう...」
「...心配なの?いいのよ、正直に。何をどう感じるかは、あなたが決めることなんだから...」
「...はい。気には...なります。もう戻る家も無いでしょうし...」
会員らとは異なり、武田雅彦とその息子2人には、強制性交等罪が適用されたため、実刑が科せられた。
その中でも比較的刑が軽かったのが、長男の健一だった。
次男の慎二はその他、児童ポルノ頒布等罪などの複数の罪にも問われており、健一よりやや重い刑期となっている。
そして雅彦には、監護者性交等罪も加わり、3人の中では一番重い刑罰を受けた。
執行猶予のつかない実刑判決となったが、亜美は法廷で3人の減刑を求め続けた。
一方で、主犯の一人である新堂は監禁罪等複数の罪に問われた上、後にこの『買春ビジネス』運営におけるいくつもの余罪が発覚。しかし、肝心の亜美への性的暴行については当初よりその事実を否認し続けていた。
「...私が『赤ちゃんの値段』の著者だったことも、何だか不思議な因縁よね。新堂がまさか不当な養子斡旋事業に手を染めようとしていたなんて。...まぁでも、性的暴行に関しては...性器への挿入が認められて良かったわよね。あの動画があってさ。私も最初見た時は...これ微妙なんじゃないかと思っていたんだけど」
楓の言う『あの動画』とは、雅彦があの日、地下室で新堂を撮影したもののことだ。
他の会員らとは違い、唯一、新堂と亜美が接触している証拠はその短い動画のみ。
「男にとって...『アレ』が小さいことって、やっぱり相当コンプレックスになるのかしらね?まぁ、おっぱいの小さい私が亜美ちゃんの巨乳に嫉妬しちゃうのと似たようなものかしら...」
「そ、そんなっ...私はいつも邪魔だなぁと思ってます...あ、これ嫌味とかじゃなく、本当にっ...!」
「もう...冗談よ。本当に...可愛いんだからぁ~。それに私は胸が小さいからって、人を監禁したり脅したりなんかしないわ。如何なる理由があろうと、あいつのやったことは許されることじゃない。ま、あれだけ富も人脈も持った男が、どうやっても手に入らなかったもの、と考えるべきでしょうね」
他愛も無い会話から一転、事件の話題になる。
「えぇ...。健一さん、どうしてるんだろう...」
「...心配なの?いいのよ、正直に。何をどう感じるかは、あなたが決めることなんだから...」
「...はい。気には...なります。もう戻る家も無いでしょうし...」
会員らとは異なり、武田雅彦とその息子2人には、強制性交等罪が適用されたため、実刑が科せられた。
その中でも比較的刑が軽かったのが、長男の健一だった。
次男の慎二はその他、児童ポルノ頒布等罪などの複数の罪にも問われており、健一よりやや重い刑期となっている。
そして雅彦には、監護者性交等罪も加わり、3人の中では一番重い刑罰を受けた。
執行猶予のつかない実刑判決となったが、亜美は法廷で3人の減刑を求め続けた。
一方で、主犯の一人である新堂は監禁罪等複数の罪に問われた上、後にこの『買春ビジネス』運営におけるいくつもの余罪が発覚。しかし、肝心の亜美への性的暴行については当初よりその事実を否認し続けていた。
「...私が『赤ちゃんの値段』の著者だったことも、何だか不思議な因縁よね。新堂がまさか不当な養子斡旋事業に手を染めようとしていたなんて。...まぁでも、性的暴行に関しては...性器への挿入が認められて良かったわよね。あの動画があってさ。私も最初見た時は...これ微妙なんじゃないかと思っていたんだけど」
楓の言う『あの動画』とは、雅彦があの日、地下室で新堂を撮影したもののことだ。
他の会員らとは違い、唯一、新堂と亜美が接触している証拠はその短い動画のみ。
「男にとって...『アレ』が小さいことって、やっぱり相当コンプレックスになるのかしらね?まぁ、おっぱいの小さい私が亜美ちゃんの巨乳に嫉妬しちゃうのと似たようなものかしら...」
「そ、そんなっ...私はいつも邪魔だなぁと思ってます...あ、これ嫌味とかじゃなく、本当にっ...!」
「もう...冗談よ。本当に...可愛いんだからぁ~。それに私は胸が小さいからって、人を監禁したり脅したりなんかしないわ。如何なる理由があろうと、あいつのやったことは許されることじゃない。ま、あれだけ富も人脈も持った男が、どうやっても手に入らなかったもの、と考えるべきでしょうね」

