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セイドレイ【完結】
第52章 親展
動画に映っていた新堂の男性器は、目視での確認が困難な程に、それはそれは小さく、また短いものだった。

ある時期から亜美が目覚めると、陰部に乾いた精液の痕跡があった。
亜美はそれについて、当初は『何者かに精液をかけられている』と思っており、そのことを雅彦に相談している。

しかしその後、亜美がたまたま目を覚ましている夜に、新堂が地下室へ訪れる。

あの時、咄嗟に寝たフリをした亜美は、その『何者』かが新堂であったことを知ると同時に、そのあまりに小さな男性器で挿入を試みる姿を目の当たりにしたのだ。

そして、精液はかけられていたのでは無く、膣内に射精し損ねていたのだということに気づく。

それ程までに、新堂の男性器は小さかったのだ。

「主犯であるにも関わらず、当初から新堂は一切亜美ちゃんに手を出して来なかったのよね。歳のせいとかなんとか言っちゃってさ。でも、実際には出したくても出せなかった。だって、大勢の会員の前であんな祖チン...おっと、ついつい言っちゃったわ。...あんな子供のような可愛らしいおチンチンを晒すのは、あの男のプライドが許さないもの。それに新堂には子供がいないことからも。きっと、積年のコンプレックスだったんだと思うわ。過去に東南アジアへ買春旅行してたのも、その相手が小さな子供なら、自分のコンプレックスを刺激されなくて済むからなんじゃ無いかと思う。まぁ、これは私の勝手な憶測だけどね。結局のところ、あの男も女が怖かったのよ」

「確かに...そう言われてみれば、腑に落ちる部分もありますね...」

「...だとしても、まぁ、事の発端は武田雅彦だけどさ...それにしたって、女々しい男だわ、あの新堂って奴は。何とか実刑が科せられたから良いものの、あの動画がなきゃ、あいつ逃げ切るつもりだったと思うわよ。おかげで最大のコンプレックスを全世界に晒すことになった訳だけど。いい気味だわ。しっかし...男ってなんであんなにくだらないことで競い合うのかしらねぇ?目や鼻や口と同じで付いてりゃそれで良いでしょうに。私なんて『貧乳作家』と呼ばれて久しいけど、ご覧なさい?今日もAカップのブラを着けて逞しく生きているこの様をっ...!」

「あは...あははは。でも...何がその人にとって不幸なことなのかは、他人からは分からないですもんね...」
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