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セイドレイ【完結】
第53章 落日

「噂には聞いていたが、なかなか風情のあるところじゃあないか。なぁ?『あの地下室』とはまた違った趣きがある。...そうは思わんか?ぐふふっ...」
もったいつけた口ぶりでそう言う大川の視線の先には、全裸でベッドに仰向けになり開脚する亜美の姿があった。
決して広いとは言えない部屋。
空調から漂うカビ臭さが、建物の年季を感じさせる。
今では何を映す訳でも無いブラウン管のテレビが、化石のように置かれたままだ。
ここには気の利いたアメニティも、リラクゼーション設備も無い。
実に割り切られた空間だった。
亜美はそんな異世界の天井を眺めていた。
この場所がこうなるまでの紆余曲折の痕跡だろうか。
天井に貼られた星型の蛍光シールが、もの哀しく亜美を見下ろしている。
そして、そんな亜美を見下ろす者がもう一名。
「...ま、マジで...あの『高崎亜美』だったなんてっ...」
そう興奮気味に言うのは、木下だ。
彼も既に全裸となり、いきり立つ肉棒を膣口の手前でスタンバイさせている。
「お、俺っ...当時高校生だったんすけど...亜美さんの動画で毎日ヌいてたんすよ?毎日毎日、キンタマ空っぽになるまでっ...」
木下の心情に呼応するかのように、肉棒がピクピクと仰け反り、腹を叩いている。
「いやマジで冗談抜きに...今も全部、大事にコレクションしてるんすよ...とっ、特に、あの伝説の生配信やつとか...何度観たか分かんないくらい...今でも全然あれ観てヌいててっ...」
「そう...ですか...」
「だ、だからっ...社長から亜美さんのこと聞いた時は、めっちゃびっくりして...確かにどっかで見たことある人だなとは思ってたんすけど...まさか本当にっ...」
今ここに居る面子は皆、亜美があの事件の被害者であることを大川から聞かされて既に知っている。
もちろん、そこに大川が会員として関与していたこともだ。
皆、『セイドレイ事件』と言えばすぐにピンと来た。
その中には木下のように、亜美の動画にお世話になった者も居たのだ。
「でも...無理矢理レイプされた被害者だ、って思ってたんすけど...社長から聞いた感じだと、そうでもないみたいっすよね...?それマジなんですか?今もあの男達と暮らしてるらしいじゃないっすか...!」
もったいつけた口ぶりでそう言う大川の視線の先には、全裸でベッドに仰向けになり開脚する亜美の姿があった。
決して広いとは言えない部屋。
空調から漂うカビ臭さが、建物の年季を感じさせる。
今では何を映す訳でも無いブラウン管のテレビが、化石のように置かれたままだ。
ここには気の利いたアメニティも、リラクゼーション設備も無い。
実に割り切られた空間だった。
亜美はそんな異世界の天井を眺めていた。
この場所がこうなるまでの紆余曲折の痕跡だろうか。
天井に貼られた星型の蛍光シールが、もの哀しく亜美を見下ろしている。
そして、そんな亜美を見下ろす者がもう一名。
「...ま、マジで...あの『高崎亜美』だったなんてっ...」
そう興奮気味に言うのは、木下だ。
彼も既に全裸となり、いきり立つ肉棒を膣口の手前でスタンバイさせている。
「お、俺っ...当時高校生だったんすけど...亜美さんの動画で毎日ヌいてたんすよ?毎日毎日、キンタマ空っぽになるまでっ...」
木下の心情に呼応するかのように、肉棒がピクピクと仰け反り、腹を叩いている。
「いやマジで冗談抜きに...今も全部、大事にコレクションしてるんすよ...とっ、特に、あの伝説の生配信やつとか...何度観たか分かんないくらい...今でも全然あれ観てヌいててっ...」
「そう...ですか...」
「だ、だからっ...社長から亜美さんのこと聞いた時は、めっちゃびっくりして...確かにどっかで見たことある人だなとは思ってたんすけど...まさか本当にっ...」
今ここに居る面子は皆、亜美があの事件の被害者であることを大川から聞かされて既に知っている。
もちろん、そこに大川が会員として関与していたこともだ。
皆、『セイドレイ事件』と言えばすぐにピンと来た。
その中には木下のように、亜美の動画にお世話になった者も居たのだ。
「でも...無理矢理レイプされた被害者だ、って思ってたんすけど...社長から聞いた感じだと、そうでもないみたいっすよね...?それマジなんですか?今もあの男達と暮らしてるらしいじゃないっすか...!」

