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セイドレイ【完結】
第53章 落日
大川が、彼らに何をどう伝えたのかは知る由もない。
亜美は当然ながら、反論したい気持ちもある。
しかし、結果的には木下の言う通りだと、そう思った。

そもそも、再会した大川を警察に突き出さず、おめおめとその下で働くことを申し出たのは何より亜美本人なのだ。

まさかこんな風に第三者を巻き込むとは思ってもみなかったが、本当に嫌ならばあの時点で通報すれば良かっただけの話である。

面接の際、大川に犯された時、亜美は久々の背徳に溺れた。
今ではすっかり鳴りを潜めてしまった健一と慎二では満足できない被虐心が、高ぶるのを感じた。

だから今この状況は、その延長線上にあるものなのだーー。

亜美はそう、自分を納得させた。


「...そう...です。あれは...全部、私が望んでしていたこと...」

「や、やっぱそうなんだ...じゃあ、ただの変態だったってことっすか?でもそうじゃなきゃ、あんなこと普通はできないっすよね?はは...ヤベーなマジで...居るんだ、こんな女っ...!」

木下の興奮がピークを迎えつつあるようだ。
見た目は温厚そうなこの青年も、何をしても許される女が目の前にいると途端に本性が顕になる。

「へへっ...俺、さっきまでは半信半疑だったんすよ?一応、少し罪悪感もあったんです...でも、よく考えたら肉便器ですもんね?気にする必要なんか無かったんだ。こっ、これで遠慮無く、童貞卒業できますっ...!社長、本当にありがとうございますっ...!」

4人の男達が取り囲む中、木下は大川に礼を言った。

「...ふ、礼など要らぬ。むしろその女も喜んでおるわい。ただしーー」

「はいっ...!分かってます。膣内にさえ出さなければ、他に何してもいいんですよね...?」

「左様。便所女にしては生意気な要求だが、仕方あるまい。まぁ、木下。お前も筆下ろしで生中出しの味を知ったら、人生誤るかもしれんからなぁ。ガハハ!その辺は自己責任でやってくれよ?さ、後がつかえておる。さっさとブチ込んでやらんかっ!」

大川にけしかけられ、木下は膨張した肉棒を膣口にあてがう。

「んっ...!あんっ...」

木下は挿入に手こずり、亀頭が亜美の恥丘をなぞる。
たったそれだけでも、亜美はカラダをヒクつかせて喘ぐ。

「あっ、あれっ...?どこだ...?ここ...?あ。...ああっ!ああああっ!??」
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