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セイドレイ【完結】
第53章 落日
あまりに寝耳に水の展開。
後の大川の説明によると、事の発端は安藤だった。

亜美が出勤していない昨日。
安藤は朝、大川の顔を見るなり、亜美をクビにしてくれと言ってきたそうだ。
理由は有って無いようなもの。
要するに、安藤は亜美のことが初めから気に食わなかったのだ。

実はこれは珍しいことでは無く、安藤はこれまでも自分が気に入らないスタッフをこうして難癖を付けては退職に追い込んでいた。
小さい事業所ならではの陰湿なパワハラだが、古株の安藤には文句を言える者は誰も居らず、何より皆面倒を嫌った。

本来であれば、亜美もそのまま退職する運命だったのだが、大川がみすみす亜美を手放すはずが無く、社長の権限で亜美を支援員補助から事務員へと無理矢理鞍替えさせたというのが一連の流れだった。

「...まぁ、これからは儂の秘書として働いてもらうぞ?なぁに、心配するでない。ここに在籍している限り資格要件は満たせる。そのくらい儂がいくらでも上手いことやってるわい」

大川はそう言ったが、これでは本末転倒では無いかと亜美は思う。
あくまで指導員としての経験を積むべく、リスクを背負ってでも大川の下で働くことを決意したというのにーー。


(それじゃ、私がここに居る意味って...?)




「...ははっ!意味ならちゃーんとあるじゃないすか。社内便器として、これから毎日こうして俺のチンポしゃぶるっていう...ね?」

昼休憩。
亜美は木下に男子トイレの個室に連れ込まれ、肉棒を口に咥え込んでいた。

木下はそんな亜美を蔑むように見下しながら、その口淫の様子をスマホで撮影している。

「しっかし市川さんも、つくづく運が無い人っすよねぇ?よりによってあのババアに目ぇ付けられちゃうなんて。さすがに3日は最短記録らしいですよ?まぁ、そのおかげで色々やりやすくなったんで良かったですけどねー.....ほら、もっと舌使って?あっ...そうそう...裏スジのとことかっ...あぁっ...」

亜美はトイレの床に跪き、便器に腰掛けた木下の股間に顔を埋めて丹念なフェラチオに努めていた。

「...へへ、こうして画面越しに見てると、あの動画を思い出すなぁ...まさか自分がしてもらえる日が来るなんて思って無かったっすけど.....ね?市川さん?俺のチンポ美味い?ちゃんとチンカスも綺麗にしてくださいよ?」
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