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セイドレイ【完結】
第10章 胎動
亜美は、うろたえる慎二の下半身に手を伸ばした。
「えっ…!?亜美っ??」
亜美は自らの手で慎二のスウェットパンツとトランクスを脱がすと、だらしなく皮の被った慎二の肉棒を口に含む。
「あっ……ちょっと待って…亜美……ああっ……」
亜美の甘美な舌触りによって、あっという間に膨張する慎二の肉棒。
しばらく亜美を犯していなかったその亀頭には、鼻を覆いたくなるような臭気をまとった恥垢がびっしりとこびりついていたが──亜美は躊躇することもなく、まるで美味しいものでも頬張るように、それ舌で綺麗に舐めとって行く。
慎二は戸惑いつつも、その感触に酔いしれた。
そしてそんな亜美の扇情的な姿に、慎二はひとつの結論を導き出す。
「亜美、もしかして…──」
口淫にはげむ亜美のカラダが一瞬、ピクッと動きを止め、慎二の声に聞き耳を立てる。
「…俺のこと…好きになっちゃった?」
実に彼らしい、短絡的な発想だった。
物事を深く考えることがないまま大人になってしまった彼は、今のこの状況をそう解釈したのだ。
自分をレイプした男に好意を抱く女など、現実にはいない。
そんなものは、二次元や創作の中にしか存在しない、男が勝手に抱いた幻想のはずだ。
「まぁたしかに…俺もそんな気はしてたんだよな~。親父や兄貴としてるときより、俺としてるときの方が亜美は気持ち良さそうだったしさぁ」
身勝手な男の主張は続く。
「あ、もしかして俺のおチンポが恋しくなっちゃったとか?!」
亜美は止めていた口の動きを再開させ、慎二の肉棒を喉の奥までくわえ込む。
「おぉっ!?や…やっぱり…そうかぁ。亜美はご主人様のおチンポがそんなに恋しかったのか…。もはやこれは愛だな」
医者の家系に生まれながら、自分だけ落ちこぼれてしまった慎二。
彼の、父や兄に対するコンプレックスは計り知れないものがある。
しかし今、そんな父や兄を差し置いて、自分のことを必要とする少女が股ぐらに顔を埋めているのだ。
彼の歪んだ自尊心は、今生まれて始めて亜美によって満たされたような気持ちになっていた。
「それに…俺は亜美の命の恩人だもんね!このおチンポが亜美の命を救ったんだ!」
いよいよ興奮がピークに達してきたのか。
慎二はベッドに亜美を押し倒すと、正常位の格好で黒光りするその肉棒を膣穴に挿入しようとする。