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セイドレイ【完結】
第53章 落日
確かに木下は、『社長は了承済み』だと言っていた。
しかしこの件が木下によるものでは無く、大川が絡んでいるとなるとまた話が違って来る。

大川は一体何を企んでいるのか。
単純に亜美を弄びたいだけなのだろうか。

亜美はこのところ、少し冷静さを失っていた。
健一や慎二とのセックスに満足できず、こともあろうか偶然再会した大川を受け入れてしまった。
あの時、自ら警察に突き出せと言った大川を許したのは、他でもない亜美だ。

(そうね...だって私は、ちっとも悩んでなんかなかった...)

現状を悔いるどころか、むしろ何かに期待していたと言える。
案の定、その後木下の要求を易々と受け入れ、今日この場所へまんまと来てしまっていることが何よりの証拠だ。

本当に嫌ならば、あの程度の脅しに屈する必要は無い。
そして今すぐ警察に駆け込めば良いのだ。
今更動画をバラ撒かれたところで、既に亜美の痴態は世界中にデジタルタトゥーとして刻まれている。

要するに、何もかも見透かされていたのだ、と亜美は思う。
きっと脅されなくとも、自分は今日ここに来ていただろう、と。

(...そして今も私は...悩んでるふり。困っているふりをしているだけ...?)

息子達のことを思うのならば、そもそも健一を夫に迎えたり、慎二を同居させたりなどしない。
ましてや、雅彦の帰りを待ったりなどしないーー。

(きっと理由が欲しかっただけ。高崎亜美に戻る理由がーー)



するとその時、玄関のドアを開け誰かが入って来る。

「お!もう居るじゃーん。あ、市川さん、おつかれさまです。今日は市川さんが休みで寂しかったですよぉ~」

「木下さん...」

「他の2人ももう少ししたら着くんで、そしたらおっぱじめちゃいましょーね~」

「あ、あのっ...時間だけは...せめて9時くらいには家に帰してもらえませんか...?」

「あーはいはい。そこは厳守しますよん。俺らもできるだけ穏便に行きたいし。てか!まず終わりの時間を心配するって、ヤラれるの前提ってとこがさすがっすねー。へへへ。筋金入りの肉便器だなこりゃ。あーもうチンポギンギンになってきちゃいましたよ~。なぁ立山、先に2人でヤッちまうかぁ?」

「ま、マジすかっ!?ヤベー、緊張してきたっ...!」

そんな2人の会話を、亜美はただじっと黙って聞いていたーー。
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