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セイドレイ【完結】
第53章 落日
「...けっ、せっかく父親の1人として心配してやってんのに。まぁいい。脱げ」

「...全部...ですか?」

「ああ。全裸だ。見ててやっから」

「.......」

酒井に促され、亜美は身に着けていた部屋着を脱いで行く。
今日の下着は、紫に黒いレースがあしらわれたものだった。

「...へぇ。紫って、欲求不満の色らしいぜ?」

「...たまたま...です.....」

亜美はブラのホックを外すと、相も変わらず豊満で形の良い乳房がぶるんっ、と揺れて顕になる。

続いて、ショーツを下へとずり下げて行く。

「...んっ.....イヤ.....」

亜美は、ピクッ、と小さくカラダを震わせ、脱いでいたショーツを太ももの中腹で止めた。

ワレメとショーツのクロッチ部分が、透明な糸を引いている。

酒井の言う通りだった。
亜美の膣はこんな状況にも関わらず、しとどに濡れていたのだ。

「...お~?匂うぜ...淫乱なメスの匂いがプンプンとなぁ」

「...イャッ...」

すると、酒井は立ち尽くす亜美の前でしゃがみ込み、陰部を覗き込むようにしながらショーツを一気に脱がすと、手に持ったショーツを裏返し、広げて見せた。

そして、愛液で濡れたクロッチ部を舐め始めた。

「...ヤメテ...汚い...ですからっ...」

「...ん?今更恥ずかしいのか?うめぇぞ...お前のマン染み...ちょっと小便の匂いも混ざって...」

「言わ...ないでっ.....」

亜美は酒井の言動に赤面し、思わず両手で顔を塞ぐ。

これまで散々、男の不潔な部分を味わわされて来たにも関わらず、いざ自分のこととなるとまだ抵抗があった。

ひとしきり亜美のショーツを舐めずった酒井は、いよいよそのメスの匂いの根源へと舌を伸ばす。

「アッ...!ダメッ.....んんっ...」

酒井による執拗なクンニリングスが、たちまち亜美の理性を奪って行く。
本来、最も暴力的な性質を持つはずのこの男は、今までも時にこうして甘美な快感を亜美に植え付けて来た。

しかし亜美は、この男の本性を知っている。

こうして飴を与えられる時は決まって、その後に鞭を振るいたい時なのだ、ということをーー。

「あっ...アァッ...!ダメッ.....イクッ.....イッちゃうぅぅっ.....!アッ...!」
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