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セイドレイ【完結】
第53章 落日
亜美が噴いた大量の潮が、子供部屋の床に敷かれたカーペットに大きな染みを作る。

「...あーあー。どうすんだ?コレ。ママがメスだってこと子供達にバレちまうぜー?」

酒井はそう詰りながら、今度は高速の手マンによって、更に亜美の陰部に刺激を与え続ける。

「...あっあっあっ...イヤッ...ダメッ...!アッ...あぁんっ!あっあっあっあっ...アッ...!」

再び亜美は下半身を痙攣させ、更に潮を噴いた。
その飛沫がカーペットだけで無く、目の前にしゃがんでいる酒井の顔にも噴きかかる。

亜美は堪らす腰を抜かし、その場に座り込んだ。

酒井と目が合う。
まるで、肉食獣の標的になった獲物のように、亜美は酒井から目を逸らすことができなかった。

「...昨夜は久々に再会したってのに、お前を抱いてやれなくて悪かったなぁ。邪魔くせぇガギ共のせいでなんかシラケちまってさ」

「...な、何を...別にっ...わ、私は...あなたに抱かれたいなんてっ...そんなことっ...」

「へっ...相変わらず素直じゃねぇよなぁ?まぁいい。俺が戻って来たからには、すぐに思い出させてやるぜ」

「...嫌っ...」

「忘れたのか?お前は俺の女だってこと」

「違っ...」

「それに、子供達の父親は俺だぜ?本当はお前も分かってんだろ?」

「...違うっ!違い...ますっ...あなたなんかの子じゃないっ...!」

亜美がそう食い下がると、酒井はおもむろに立ち上がり室内を物色し始めた。
そして、ラックの上に飾られていたフォトフレームを手に取ると、再び亜美の前にしゃがみ込み、それを亜美の目の前に突き出す。

そこに写るのは、入学式の際に撮影した、朝日と陽気の写真だった。

「...ほら、よーく見てみろ?息子達の顔。俺にそっくりじゃねぇか」

「やめてっ...!いい加減なこと言わないでっ...!」

「これからどんどん俺に似てくるぜ?楽しみだよなぁ?」

「...もぅ...ヤメテッ.....お願いっ...」

亜美は首を左右に振りながら、両手で耳を塞ぐ。
酒井言っていることは、もちろん何の根拠も無いデタラメである。
しかし、それを100%否定することもできない。

今更ながらそんな罪悪感に打ちひしがれる亜美に、酒井は更なる追い討ちをかける。
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