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セイドレイ【完結】
第10章 胎動

「オッ!?おぉっ…亜美っ……お前って奴は本当に……そ、そうだな。消しとかなきゃまずいよな…。多分、消せると思うっ…ケドッ…はぅ……亜美?ご主人様のタマタマおいしい…?」
「ふぁい……おいひいれふっ…んふぅ……。じゃあ…私も…そこへご一緒していいですか…?」
「え…?うーん…。でもこの部屋から出すなって言われてるしなぁ…」
「…私、ご主人様に自分が犯されているところ…見てみたいんです…」
「あ、亜美…?」
「ご主人様に犯されているところを見ながら、犯されたい…──」
そう言って、亜美は肉棒の裏筋をチロチロと舌で刺激する。
「あぁっ!待って!分かったから…待ってっ……イッちゃうから!!」
「あんっ…!?」
慎二は亜美の口から肉棒を慌てて引き抜いた。
「…もぉ!しょうがないなぁ亜美は。ま、俺の調教が上手かったってことだけど。まったくぅ~淫乱な奴隷を持つと苦労するぜ。ほら行くよ、着いてきて」
「はい…ご主人様────」
こうしてふたりはモニター室へと向かうのだったが──それは意外な場所にあった。
「ここだよ」
部屋を出たところに、簡素なドアが1枚。
どうやらモニター室は、すぐとなりにあったようだ。
慎二がそのドアを開けると、細長い部屋にモニター機器が置かれている。
そして──。
「まぁ、わざわざモニター見なくてもこっからぜーんぶ丸見えなんだけどね~」
(う、うそっ…──)
亜美の目に飛び込んできたのは、紛れもない "地下室のパノラマ" だった。
地下室の壁一面に張られていた鏡が実はマジックミラーになっていて、このモニター室から一望できる仕組みになっていたのだ。
「つまりこのモニター室は、壁1枚隔ててつながってるってわけ」
こうして外から地下室を眺めていると、その中に居るときとはまったく別の世界のように思えるから不思議だった。
薄暗く、物騒で、ものものしい雰囲気が漂うその部屋。
とても人が過ごす空間とは思えない。
(私…ずっとこんなところにいたの…──?)
慎二が部屋の端に置かれたモニターとその機器類を操作する。
その姿を、近くでじっと見つめる亜美。
「ここをこうして、と…あ、あった!この辺りからかな?」
モニターに映し出されたのは、今からほんの数十分前の───首を吊ろうとする亜美自身の姿だった。

