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セイドレイ【完結】
第10章 胎動

「おぉ~。しっかり映ってるじゃん。そうそう、ここですかさずご主人様の登場~!…てか、なんかこの映像、俺がちょっと太って見える気がしない?気分悪いなぁ」
録画映像を見て馬鹿げたことを抜かす慎二をよそに、亜美はモニター画面を食い入るように覗き込む。
(私…本当に死のうとしてたんだ…しかもこれで2回目──)
一度目は妊娠が分かったとき、道路に身を投げようとした。
そして二度目はつい先ほど、この地下室で──。
どちらも衝動的にしてしまったことだが、こうして映像で客観的に見てみると、まるで自分ではないかのように感じてしまう。
しかし──。
「さぁそろそろ…そう!ここ!ここで亜美が、ご主人様犯して~っておねだりしてきたんだよな!」
(そう…やっぱりこれは私なんだ)
映像の中の慎二と亜美が、セックスを始めた。
(やだ…私…あんな顔して……)
豚のような男の股ぐらに顔を埋め奉仕をするのは、紛れもなく自分自身だった。
亜美が思わずモニターに見入っていると、そこへ慎二がやや高圧的な態度で迫る。
「…亜美?亜美!!聞いてんの??」
「はっ…ハイッ…すいません…」
「もぉ。これ見ながらおマンコしたいんじゃなかったの?自分で言ったんじゃないか。ほら」
そう言って、慎二が股間を指し示す。
「これ見てたら興奮してきちゃったよ…ほら?どうしてくれるの?ご主人様のおチンポこんなんなってるんだけど!」
「あっ…す、すいません…!」
亜美は慌てて慎二の側に駆け寄ると、口で奉仕しようと跪くが、映像で亜美の痴態に興奮した慎二にはもう余裕などなかった。
「もうそれはいいからっ!ケツこっちに向けて!」
亜美は言われた通りに、モニターの目の前で机に手を付き、慎二に尻を突き出す。
「ああっっ!あああんっっ!あんっっ!!」
慎二は予告も無しに、まだ先程自分が放った精液が留まっている亜美の膣へ、一気に肉棒を挿入する。
「ほらっ!よく見ろっ!これがおチンポ中毒女がおマンコしてるとこだぞっ!!」
慎二は亜美の髪の毛をむしるように掴むと、無理矢理モニターを見せながら激しいピストンを開始する。

