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セイドレイ【完結】
第53章 落日

亜美が後部座席に乗り込むと、車内は血の気に溢れた野獣達の巣窟だった。
車内には酒井のほか、同僚である木下をはじめとした『セイドレイの会』のメンバーらが、一同に集まっていた。
彼らはすっかり、酒井の下僕として飼い慣らされているようだった。
このワンボックスも、どうやら亜美の為に調達されたものであり、運転席を除くドアガラスはフルスモーク仕様となっている。
亜美はリアシートの中央に、両側から男に囲まれる形で座らされた。
男達は当然のようにカラダを密着させてくる為、亜美は反射的に肩をすくめていると、じきに車がゆっくりと走り出す。
運転は木下の後輩が、そして酒井は助手席に乗っていた。
「...ほら、亜美。ちゃんと結果を報告しなきゃダメだろ?こいつらもお前のこと首を長~くして待ってたんだからなぁ。あ、長くしてたのは首じゃねぇか?なーんてな、はははっ!」
酒井のそんな笑えない冗談が、亜美を更に追い詰める。
その一方で、他の男達は言葉にこそ出さないものの、この状況に異様なまでの興奮を覚えている様子が伺え、狭い車内が独特な熱気を帯び始めていた。
「.....あのっ...お待たせして.....すいません...でしたっ.....」
やっとの思いで亜美が声にならない声を絞り出すと、男達のネットリとした視線が一斉に注がれる。
両隣りの男の股間が既にパンパンに膨らんでいるのが、亜美の視界に入って来る。
亜美はそんな密室の雰囲気に飲まれ始めていた。
カラダの芯が熱く火照るようであるのに、それに反してガクガクと震えが止まらない。
間もなく頭がボーっとし始め、やがて呼吸が乱れ出す。
そんな亜美の様子に、好奇の目を向ける男達。
「...私っ...にっ...妊娠...んっ...してっ...しまい.....ま、したっ.......」
そう言葉に発した途端、亜美の瞳は涙で滲む。
うつむき加減のまま、亜美は更に続けた。
「.....おっ、おっ.......堕ろすっ...ことにっ...しまっ...したっ.....とっ、10日後にっ...しゅ、手術っ...しまっ...しますっ.....」
亜美がそう言い終える頃には、男達も興奮がピークに達したのか、皆息遣いが荒くなっていた。
そんな中、一人余裕をかます酒井がこう言い放つ。
「うーん、30点だなぁ」
車内には酒井のほか、同僚である木下をはじめとした『セイドレイの会』のメンバーらが、一同に集まっていた。
彼らはすっかり、酒井の下僕として飼い慣らされているようだった。
このワンボックスも、どうやら亜美の為に調達されたものであり、運転席を除くドアガラスはフルスモーク仕様となっている。
亜美はリアシートの中央に、両側から男に囲まれる形で座らされた。
男達は当然のようにカラダを密着させてくる為、亜美は反射的に肩をすくめていると、じきに車がゆっくりと走り出す。
運転は木下の後輩が、そして酒井は助手席に乗っていた。
「...ほら、亜美。ちゃんと結果を報告しなきゃダメだろ?こいつらもお前のこと首を長~くして待ってたんだからなぁ。あ、長くしてたのは首じゃねぇか?なーんてな、はははっ!」
酒井のそんな笑えない冗談が、亜美を更に追い詰める。
その一方で、他の男達は言葉にこそ出さないものの、この状況に異様なまでの興奮を覚えている様子が伺え、狭い車内が独特な熱気を帯び始めていた。
「.....あのっ...お待たせして.....すいません...でしたっ.....」
やっとの思いで亜美が声にならない声を絞り出すと、男達のネットリとした視線が一斉に注がれる。
両隣りの男の股間が既にパンパンに膨らんでいるのが、亜美の視界に入って来る。
亜美はそんな密室の雰囲気に飲まれ始めていた。
カラダの芯が熱く火照るようであるのに、それに反してガクガクと震えが止まらない。
間もなく頭がボーっとし始め、やがて呼吸が乱れ出す。
そんな亜美の様子に、好奇の目を向ける男達。
「...私っ...にっ...妊娠...んっ...してっ...しまい.....ま、したっ.......」
そう言葉に発した途端、亜美の瞳は涙で滲む。
うつむき加減のまま、亜美は更に続けた。
「.....おっ、おっ.......堕ろすっ...ことにっ...しまっ...したっ.....とっ、10日後にっ...しゅ、手術っ...しまっ...しますっ.....」
亜美がそう言い終える頃には、男達も興奮がピークに達したのか、皆息遣いが荒くなっていた。
そんな中、一人余裕をかます酒井がこう言い放つ。
「うーん、30点だなぁ」

