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セイドレイ【完結】
第53章 落日
6年前のあの夜も、嬲り尽くされる亜美をただこうして眺めていることしか出来なかった雅彦。

まだあどけない少女だった亜美を、欲望の赴くまま毒牙に掛けたこの男は、果たして今何を思うのだろう。

服役中、もう二度と亜美に会うことはないと思っていた。
たとえ亜美が雅彦に対しどういう感情を抱いていたとしても、それは許されないことだ、と。

出所後は、どこか温泉宿でも転々とした後、独り静かに死のうと思っていた。
既に全身は病巣となり、寛解も見込めない。
落ちぶれても雅彦は医者である。
自分の死期がもう間もなくであることを悟っていた。

しかし、死に方を選べるほど、彼が犯した罪は軽くなかった。

『亜美が親父の帰りを待っている』

健一からそう聞かされた時、雅彦は本当の意味で自分の罪の重さを思い知る。

久々に亜美のその姿を見た時、そのあまりの麗しさに、思わず目を背むけずにはいられなかった。

愛おしかった。

それと同時に、亜美の未来をも奪ってしまった自分の罪深さに、ただただ絶望した。

自身に残された時間があと僅かであると思うと、その絶望はより一層強くなった。

何が遺せるのか。

憎む程に愛し愛された女に、残りの人生を賭けて何ができるのか。

そして雅彦は、亜美を抱いた。

今度こそ、遺したかった。
自分がこの世から消えても遺るものを。

2人の、愛と憎しみの証をーー。





「…おっ…おぉぉっ…!!ほら…入れるよ…?生チンポ入っちゃいますよ…?」

「あんっ…!いゃぁ…っ、あぁぁんっ……」

雅彦の真正面で、亜美がマングリ返しの体勢を取らされている。
そこへ、20代前半くらいの男がのしかかるようにして、亜美の肉厚なワレメに若く隆々とした肉棒をゆっくりと挿入していく。

「おふぅぁぁぁ……これがっ…あのマンコっ……少女Aのっ…ふぁぁ…」

亜美の使い倒された膣壁の蠢きに、男はうわ言のような歓喜の声を漏らす。

「…俺っ…今日の為にバイト代…全部つぎ込んだんでっ……しっかりカラダで払ってもらいますからねっ?…うあぁぁ……気持ちいっ…少女Aのマンコでっ…童貞卒業っ…しまぁぁすっ!!」

男はそう宣言すると、慣れない腰付きで不器用なピストンを開始した。
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