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セイドレイ【完結】
第53章 落日

雅彦は全体重を掛け、酒井の背中に追突する。
「ぐおっ!!???」
雅彦の捨て身の一撃を喰らった酒井はバランスを崩し、床に倒れ込む。
亜美はその衝撃で後方に倒れ、尻もちを付いた。
そして、縄で縛られ床に手を付つことができない雅彦は、そのままなだれ込むようにして酒井の背中に覆い被さった。
「…お父っ…さまっ!??」
一瞬の出来事に亜美がうろたえる。
「…ッ、痛ぇじゃねぇか……ったくよぉ。よくもやってくれたなこのクソジジイがっっ!!!!!」
酒井はそう激昴しすぐさま起き上がると、床に倒れた雅彦の腹に、強烈な一蹴りを入れた。
「がはぁっ…!!ぐっ…!!」
「インポジジイはなぁっ!黙って指咥えて見てりゃいいんだよっ!!ああっ!?大体なぁっ!?昔からテメェら愛だの何だの気色悪ぃんだよっっ!!歳考えろや頭沸いてんのかぁっ!??そもそもあの女がこうなったのはテメェのせいだろうがよぉっ!!!!」
「ぐふぉっ!!…ぐはぁっっ!!」
悶え苦しむ雅彦に、酒井は罵声を浴びせながら、容赦ない蹴りを何度も繰り出す。
「…やめっ…やめてっ…おねがいっ…もぅ…ヤメテッ…ウッ…ウウッ… ウッ…うぇぇん……ヒック……ウウッ……」
惨たらしい暴行を受ける雅彦を見て、亜美はその恐怖のあまり、すすり泣きながら失禁してしまう。
「…あ?んだよ…ったく、便器の癖に漏らしてばっかだなぁテメェはよぉ?…あー、どいつもこいつも頭来た。今からこのクソジジイの前で腹ん中のガキ引きずり出してやっからなぁ?そんで徹底的に嬲り倒してやっから覚悟しろよ…」
酒井が亜美に近寄って行く。
亜美は怯えながら、後ずさりする。
「…イッ…イヤッ…こ…ないでっ…こないでぇっ…!!」
その時ーー。
「がっ…がはぁっっ!!…ぐっ…ぐふぉっっ!!ぐふっ…うぅっ…げふぉっ!!」
床に横たわる雅彦が、口から大量の血を噴く。
それは、明らかなまでの吐血だったーー。
「…お、おいおい、ちょ、待てよ…?あんくらいの蹴りで血ぃなんか吐くわけ…な、なんだよこれっ…ま、まさかお前っ…き、聞いてねぇぞ…!?」
酒井は、雅彦の吐血が暴行によるものでは無いことを察する。
「…畜生っ…お、おいっ!お前ら…めんどくせぇことになった!退散するぞっ!今すぐっ!!早くしろっ…!!」
「ぐおっ!!???」
雅彦の捨て身の一撃を喰らった酒井はバランスを崩し、床に倒れ込む。
亜美はその衝撃で後方に倒れ、尻もちを付いた。
そして、縄で縛られ床に手を付つことができない雅彦は、そのままなだれ込むようにして酒井の背中に覆い被さった。
「…お父っ…さまっ!??」
一瞬の出来事に亜美がうろたえる。
「…ッ、痛ぇじゃねぇか……ったくよぉ。よくもやってくれたなこのクソジジイがっっ!!!!!」
酒井はそう激昴しすぐさま起き上がると、床に倒れた雅彦の腹に、強烈な一蹴りを入れた。
「がはぁっ…!!ぐっ…!!」
「インポジジイはなぁっ!黙って指咥えて見てりゃいいんだよっ!!ああっ!?大体なぁっ!?昔からテメェら愛だの何だの気色悪ぃんだよっっ!!歳考えろや頭沸いてんのかぁっ!??そもそもあの女がこうなったのはテメェのせいだろうがよぉっ!!!!」
「ぐふぉっ!!…ぐはぁっっ!!」
悶え苦しむ雅彦に、酒井は罵声を浴びせながら、容赦ない蹴りを何度も繰り出す。
「…やめっ…やめてっ…おねがいっ…もぅ…ヤメテッ…ウッ…ウウッ… ウッ…うぇぇん……ヒック……ウウッ……」
惨たらしい暴行を受ける雅彦を見て、亜美はその恐怖のあまり、すすり泣きながら失禁してしまう。
「…あ?んだよ…ったく、便器の癖に漏らしてばっかだなぁテメェはよぉ?…あー、どいつもこいつも頭来た。今からこのクソジジイの前で腹ん中のガキ引きずり出してやっからなぁ?そんで徹底的に嬲り倒してやっから覚悟しろよ…」
酒井が亜美に近寄って行く。
亜美は怯えながら、後ずさりする。
「…イッ…イヤッ…こ…ないでっ…こないでぇっ…!!」
その時ーー。
「がっ…がはぁっっ!!…ぐっ…ぐふぉっっ!!ぐふっ…うぅっ…げふぉっ!!」
床に横たわる雅彦が、口から大量の血を噴く。
それは、明らかなまでの吐血だったーー。
「…お、おいおい、ちょ、待てよ…?あんくらいの蹴りで血ぃなんか吐くわけ…な、なんだよこれっ…ま、まさかお前っ…き、聞いてねぇぞ…!?」
酒井は、雅彦の吐血が暴行によるものでは無いことを察する。
「…畜生っ…お、おいっ!お前ら…めんどくせぇことになった!退散するぞっ!今すぐっ!!早くしろっ…!!」

