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セイドレイ【完結】
第54章 最終章:夢のあと
これら、一見すると馬鹿げた仕組みを考えたのは、他でもない、亜美だった。
慎二は亜美の言うことに従い、協力やアドバイスをしているだけなのである。
亜美に『吐き出す』男の選定やその他情報管理は、慎二に全て任されている。
そして、実際に現場で監視をする役目は、健一と交代制で行うことになっていた。
つまり、夫である健一も、亜美のこの活動を受け入れていた。
亜美がどうしてこんなことを始めたのか、その本当の理由は、健一にも慎二にも分からない。
しかし、それが亜美の望みであるならば、叶えてあげることが自分達の使命であり、償いなのだと、そこに理解を示し、協力することにしたのだ。
特に、雅彦亡き今、健一と慎二が亜美にしてやれることと言えば、それくらいしか無いのだとも言える。
それが正しいのか間違いなのかは、また別の話なのだ。
慎二はこの活動に、できるだけの注意を払っていた。
かつて慎二は、ネット上で知り合った見ず知らずの『田中』に亜美を引き合わせ、そこで起きてしまった問題を今も反省していたからである。
何が起きるかは分からない為、慎二はいつもスタンガンを片手に、脚立の上から亜美を見守っていたのだ。
「(亜美…これが…こんなことが…お前の本当に望んだことなのか……?俺達が…亜美をこんな風にっ……畜生っ…!)」
今夜も、見知らぬ男の前に膝をつき、その股間に顔を埋める亜美の姿を見下ろしながら、慎二はあらためて自分達親子が犯してしまった罪について考えていた。
しかし、考えたところで答えなど出ない。
苦しみながら考え続けること。
それこそが慎二と健一、遺された2人に、唯一許された贖罪なのだからーー。
最初こそ躊躇を見せていた男も、ひとたび亜美の極上の舌技に掛かればすぐに理性を失くし、腰を振り始めていた。
上から眺めていても分かる程に、その男の肉棒は不潔に保たれ、亀頭の表面には白くべっとりした恥垢がこびりついている。
しかし亜美は、むしろそんな劣悪な肉棒をありがたがるかのように、恍惚の表情を浮かべては、鼻で臭いを嗅ぎ、舌で舐め取り、丹念に奉仕をする。
かつては全く同じことを、いや、それ以上のことを亜美に強要してきた慎二。
だが、今は自らの意志でそれを行うそんな亜美の姿は、慎二の目にはどう映るのだろう。
慎二は亜美の言うことに従い、協力やアドバイスをしているだけなのである。
亜美に『吐き出す』男の選定やその他情報管理は、慎二に全て任されている。
そして、実際に現場で監視をする役目は、健一と交代制で行うことになっていた。
つまり、夫である健一も、亜美のこの活動を受け入れていた。
亜美がどうしてこんなことを始めたのか、その本当の理由は、健一にも慎二にも分からない。
しかし、それが亜美の望みであるならば、叶えてあげることが自分達の使命であり、償いなのだと、そこに理解を示し、協力することにしたのだ。
特に、雅彦亡き今、健一と慎二が亜美にしてやれることと言えば、それくらいしか無いのだとも言える。
それが正しいのか間違いなのかは、また別の話なのだ。
慎二はこの活動に、できるだけの注意を払っていた。
かつて慎二は、ネット上で知り合った見ず知らずの『田中』に亜美を引き合わせ、そこで起きてしまった問題を今も反省していたからである。
何が起きるかは分からない為、慎二はいつもスタンガンを片手に、脚立の上から亜美を見守っていたのだ。
「(亜美…これが…こんなことが…お前の本当に望んだことなのか……?俺達が…亜美をこんな風にっ……畜生っ…!)」
今夜も、見知らぬ男の前に膝をつき、その股間に顔を埋める亜美の姿を見下ろしながら、慎二はあらためて自分達親子が犯してしまった罪について考えていた。
しかし、考えたところで答えなど出ない。
苦しみながら考え続けること。
それこそが慎二と健一、遺された2人に、唯一許された贖罪なのだからーー。
最初こそ躊躇を見せていた男も、ひとたび亜美の極上の舌技に掛かればすぐに理性を失くし、腰を振り始めていた。
上から眺めていても分かる程に、その男の肉棒は不潔に保たれ、亀頭の表面には白くべっとりした恥垢がこびりついている。
しかし亜美は、むしろそんな劣悪な肉棒をありがたがるかのように、恍惚の表情を浮かべては、鼻で臭いを嗅ぎ、舌で舐め取り、丹念に奉仕をする。
かつては全く同じことを、いや、それ以上のことを亜美に強要してきた慎二。
だが、今は自らの意志でそれを行うそんな亜美の姿は、慎二の目にはどう映るのだろう。