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セイドレイ【完結】
第54章 最終章:夢のあと
先に仕込まれた他の精液を掻き出すように、男の肉棒が亜美の膣内で暴れ回る。

八つ当たりかのように打ち付けられる乱暴なピストン。
粘膜がぶつかり合う猥雑な音は、その男の身勝手な苛立ちを助長させ、狭い男子便所の個室の中に響き渡る。

肌寒い秋の夜にも関わらず、その男はベタついた汗をポタポタと垂らしながら、狂ったように腰を振る。

「あんっ…あんっ…!キッ…きもちっ…いんっ…!あっ…おちんぽっ…おちんぽスキッ…奥っ…奥がいいのっ…あっっ!あああっっ!!」

「おっ…おおっ?…おおおっ?…フーッ……便器の割にゃっ…し、締まりやがるっ…俺のチンポがそんなに良いかよっ??んんっ?!」

「あはっぁ……あっあっあっあっ…あんっ…!ぎもちいぃっ…!おちんぽっ…スキッ…すきっ…!あああああ…………」

「…そっ…そんなに俺のチンポが良いならっ…おっ…俺の女にしてやってもいいぞぉっ?!そしたら毎晩毎晩っ…このチンポを突っ込んでやるぞっ?んっ??」

「…アンッ……それはっ…もうしわけっ…なぃ…ですぅっ…アンッ…!わっ、わたしはっ…ただのっ……べんきっ…ですからっ…あああんっ…」

「けっ…!そうやってっ…そうやって結局俺をバカにしてんだろっ!?お前もっ…あの女もっっ!!畜生っ…ちっくしぉぉおおおっ!!!!」

「あっ…!イクッ…イッチャウッ…ああっ!!あああああああああぁぁぁぁぁぁ………………」

男が卑屈であればあるほど、亜美は自分の存在に意義を見出せる。
だからこんな男ですら、愛おしい。
愚かな女だと笑いたいのならば、笑えばいい。
亜美はもう、自己犠牲のもとに快楽を得ているわけではなかった。

悲劇のヒロインは、もう、いない。


その後、約一時間に及んだ『排泄行為』は終わりを迎える。

「…小便してぇな」

男はそう言うと、半勃ちのペニスを亜美のアナルに挿入し、しばし天を仰ぐ。
その後、一瞬の身震いと共に、低い唸り声を上げながら、亜美の直腸に排尿する。

「…アッ…出るッ……あ……あ゛~~……」

「アンッ……あったかぁぁい……アァッ……」

生温かい小便が直腸いっぱいに注がれるのを感じながら、亜美はウットリとした表情で男を見つめる。


文字通り、便器に排泄を終えた男。
最後はちり紙代わりに亜美の口で汚れた肉棒を清めさせた後、流水レバーを引き、その場を立ち去って行ったーー。
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