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セイドレイ【完結】
第54章 最終章:夢のあと
その夜、5人は祝杯をあげた。
それぞれに犯した罪と、その贖罪を胸に。

『祝い』と『呪い』は瓜二つ。
そのどちらも『祈り』には違いない。
しかし祈り方間違えた時、それは祝福にも、呪詛にもなりえるという、ただそれだけの違いである。

では男達はその盃に何を祈ったのだろうか。

ーーいや。
そもそもこれは、もしかしたら。

1人の女からかけられてしまった、


『お呪(まじな)い』


だったのかもしれないーー。







その日の深夜。
4人の男と1人の女は、あの和室に居た。

生まれたままの姿で。
その1人の女に、どこまでも甘やかされるためにーー。



「…アンッ…せんせいのにおいがする…なつかしぃにおい…」

「こ、こら…高崎っ…せ、先生はなぁ、まかり間違っても今日こんなことするためにここへ来たんじゃないぞっ…おっ?!おふぅっ……大体、俺はもう先生じゃねぇ…んっ!…んおぉ…んぁぁっ…」

「んふ…?そうなの?じゃあ帰る…?それに…わたしももう、高崎じゃないよ…?んふっ…んぅぅ…」

敷かれた布団に寝転ぶ本山のペニスを、亜美は唾液をたっぷりと含ませたフェラチオで甘やかす。
そのマシュマロのようにとろけそうな口内の柔らかさに、本山はこれまで感じたことのない多幸感に包まれていた。

「…ぉ…ぃ…これじゃっ…償いもクソも…ねぇじゃねぇかよぉぉ……おふぉぉっ…おぁぁ…おふっ!?こ、こら…そこはっ…だめだっ…ほわぁぁ……」

亜美は口からペニスを離し、デロンとぶら下がる玉袋へとその矛先を変える。

「…きもちい?せんせ…んふっ……わたしね?あの子たちは…せんせいのここからうまれたような気がしてるの…」

「…ぉ、おい…ちょ、ちょっと待ってくれっ…お前っ…急に何を言い出すかと思えばっ…」

「…だめ?」

「違っ…そういうことじゃ…なくてだなっ…な、なにも今そんなこと言わなくていいだろ…?」

「…じゃあいついえばいいの?んふっ…ここにあの子たちの兄弟が入ってるのに…」

「おぃ…勘弁してくれよぉ…旦那さんの見てる前でっ…」

2人のそんなやり取りに羨望の眼差しを向けるのは、健一と慎二、そして田中の3人。

「…畜生…俺も亜美にあんなこと言われてぇ…つ、次は必ず俺の子を…」

「兄貴は自分が赤ん坊のくせに何言ってんだ…?」

「う、うるせぇ!おっ、俺のママだもんっ…!」
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