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セイドレイ【完結】
第11章 部外者
そんな本山の心情を知ってか知らずか──亜美は黙ったまま、おもむろに本山へと近寄っていく。
「な、なんだよ……おい!た、高崎!?お、おおお前なにを…──」
すると亜美はなにを思ったか、本山の目の前で膝立ちになった。
突然のことに動揺し、たじろぐ本山。
それでも亜美は終始無言をつらぬき、本山が穿いているジャージのウエストに手をかける。
「おっ…おい!こらっ!一体なんのマネだっ───」
亜美はウエストのゴムを引き伸ばし、本山のジャージとトランクスをずり下げていく。
無数の毛に覆われ、がっしりとした本山の浅黒い下半身があらわになっていく──。
さらに動揺する本山であったが、心とは裏腹に股間は正直な反応を示していた。
勃起したペニスがゴムに引っかかった反動でピンと反り返り、亜美の顔を叩く。
「ンッ…──」
赤黒く膨張したそこから、モワッと漂う "あの臭い" ──。
アンモニア臭とイカ臭さが混ざったようなあの独特な臭気が、一瞬にして亜美の鼻腔に充満する。
これまで嫌というほど嗅がされた、男の臭い。
そしてそれは武田家の3人とも違う、新たな男の臭いだった。
亜美は自ら、その肉棒を口に含む。
吸いつくように口をすぼめ、舌を絡め、なめずり、緩急をつけてシゴきあげていく──。
「おっ…おほぉぉぉ…おっふぉぉ…」
本山は情けない声であえぎ、そのあまりに甘美な口内の感触に酔いしれる。
やがて本山は、自然と腰を前後に振り始めていた。
「…オッ!おほっ!?おうっ!ほぉぉおうっ!!おうっっ…──」
ほんのわずか数十秒──。
なんの予告もない、唐突な射精がスタートした。
肉棒を根元まで咥え込んだ亜美の喉奥に、大量のザーメンが注ぎ込まれる。
「ンンッ!!…ンンゥッ…ンッ…ンッ…──」
生臭くこってりとしたザーメンが、ドロりとした感触とともに亜美の口内で爆ぜた。
亜美は喉を鳴らして、それを飲み干していく────。
「ハアッ!ハアッ…!ハア……ふぅ……」
腰がくだけるような、圧倒的な射精感。
本山はその場に尻もちをついて座り込んでしまう。
射精を終えたことでやや冷静さを取り戻したのか、本山は目の前に横座りでたたずむ亜美にあらためて問いかけた。
「た、高崎……お前っ……一体どうしたってんだっ…」
「先生…実は……私……──────」