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セイドレイ【完結】
第11章 部外者
ここでようやく、亜美がその重い口を開く。
武田家に引き取られることになった経緯から現在に至るまでに起こった一部始終を、包み隠さず本山に打ち明けたのだった。
そして、学園の理事長である新堂がその件に一枚噛んでいることも──。
亜美の口から、本山の想像を遥かに超えたエピソードが次々と語られる。
この数ヶ月のうちに、親を亡くし、強姦によって処女を奪われ、その後毎日のように陵辱された挙げ句の妊娠、そして流産──。
さらに今後は見知らぬ男どもの "性奴隷" となり、そのためだけの専用の地下室まで用意されている──というのだ。
にわかには信じがたい話であるが、しかし亜美が嘘をついているようにも思えない。
本山はこのとき、もしやとんでもないことに首を突っ込んでしまったのではないかと後悔していた。
生徒の弱みを握って脅そうと企てた自身も教師としてあるまじき姿であることは自覚していたが──亜美を取り巻く狂気は、そんな自分が霞んでしまうほどである。
と同時に、この少女にそこまで執着してしまう男たちの心情は、同じ男として理解できる気もした。
それほどに高崎亜美という少女は、男の何かを誘い、そそらせ、狂わせる不思議な魅力を携えている、と──。
だが、このことに理事長である新堂が絡んでいるとなると、本山としてはまた話が変わってくる。
まさか自分の勤め先を率いる学園理事長が、教え子である女子生徒を闇の売春ビジネスに利用していたなど──そしてその秘密を知ってしまったなど──。
すべてを話し終えた亜美が、本山にたずねた。
「ねぇ…せんせ…」
「な、なんだ…?」
「先生も…あの人たちと同じなの…?」
「高崎…?」
「あの人たちと同じように、私を犯すの…?」
亜美はそう言うと、自ら制服のブラウスのボタンを外し始める。
「お、おい…お前っ…なにやってっ──」
亜美の胸元がはだけ、たわわな乳房が露出する。
本山は目が釘付けになり、思わずゴクりと生唾を飲んだ。
いつも制服の上からでしか拝むことができなかったその乳房は、先の動画で見たものよりも遥かになまめかしいものだった。
「私…先生とも…するから……私のこと…好きにしていいから……だから…誰にも言わないで……おねがい…します………」
その瞬間、いとも簡単に本山の理性は吹き飛ぶ。
「たっ…高崎っ…──!」