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第12章 【番外編】くもり空と秋晴れの空と

芙実が手を引き抜くと、パタパタ・・・・・とコンクリートの地面に愛液が落ちた。
芙実はイッたばかりのうつろな表情で再び理志のペニスの竿に舌を這わせた。

オナニーで濡れた右手の指を広げると糸を引いている。
それを見せ付けるようにペニスの先端をヌルついた指で撫でた。

理志は我慢できないといった様子で芙実の腕を掴むと身体を引き上げた。
既に口に咥えていたコンドームの袋をやぶってペニスに装着する。

芙実はだまって、理志に向かい合うように跨って、ペニスを自分の中へと導いた。

ヌヌヌ・・・・・・・・

「あ・・・・・・ッ」

芙実は久しぶりに理志のペニスを受け入れたことの嬉しさと心地よさにしばらく動かずに浸った。

繋がりながらゆっくりとキスをする。

「理志さん・・・・・・」
「うん」
「好き・・・・・・・」
「俺も好き・・・・・」

理志が芙実の腰を掴んでゆっくりと動かし始める。

グチュ・・・・・・・グチュ・・・・・・・・

「あぅ・・・・・ッ！気持ちいい・・・・・！」
「しー。芙実、声」

芙実は声を我慢するために理志の首に手をまわして深くキスした。
冷たい風が心地よいと感じるほどに身体がほてっている。

「んー・・・・ッ！んぅ・・・・・・ッ！！」

理志のペニスの根元にクリトリスを擦り付けるように腰を動かす。
勃起してビンビンになっているクリトリスでイきたくてうずうずしていた。

声をひそめて理志にたずねる。

「さ、理志さんッ！クリ、弄ってもいい・・・・・・？」
「だめ」
「お願い・・・・・」
「じゃあ、ちゃんとお願いしないと。どんな状態のものを、どうしたいのかって」

芙実は早く弄りたくて叫びだしたいところを我慢して、声を震わせながらお願いした。

「ビンビンで、コリコリになってるクリトリスを・・・・・ぬるぬるの指でクリクリしたいです・・・・・！」
「あはは。エロいフレーズいっぱい出てきた」

理志は笑って合格と言うと、芙実の右手をとって指を口に含んだ。
冷えた指が理志の温かい口内で弄ばれドキリとする。
指先にねっとりと唾液を絡ませて口から外した。