この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
女ざかりの恋の音色は
第1章 秘密の顔
樫野芙実(かしのふみ)26歳。東京のシステム開発会社で派遣社員として働いている。

大学を卒業してから3年間はシステム会社の正社員として働いていたが、残業多い、休日出勤多い、極端に女性差別をする上司のいる会社だったため、心と身体を壊して辞めた。
今は時々残業や休日出勤はあっても、基本定時で帰れるし、土日も休みだ。

長い黒髪を後頭部で一つに結び、前髪は自分でまっすぐに切りそろえている。
化粧っ気のない顔に黒ブチ眼鏡。白いシャツにグレーか紺のカーディガン、黒のスカート姿が定番だ。シャツは第一ボタンまできっちり留めている。

間違いなくこの職場の中で一番地味な女だ。

顔は悪くないが、特別美人というわけでもない。

黒目がちな目や、薄い唇もきちんと化粧をしたらそれなりに良くなると思う。顎も細くて女性らしいし、普段カーディガンで隠れている胸もそれなりに大きいほうだ。

働きはじめるまではメイクをしていたが、過酷な労働が続く中で化粧するのをやめてしまった。ファンデーションと眉を描くくらいしかしてないが、誰も気にもとめないことに気付いて以来、ずっとそうしてる。服もほとんど買わなくなった。もともとファッションセンスに自信はないし、無難な服しか着てこなかった。今は服にお金を使うなら他のことにお金を使いたい。

親友の亜里沙にいつももったいないと言われるが、今更女子力を上げるパワーはない。

それでいいのだ。目立つ必要など全くない。仕事を淡々とこなし、定時に帰る。

地味な見た目から想像できないが、芙実の趣味はライブハウス通いだ。日本、海外のロックバンドのライブハウスに行くことが生きがいだ。
前の会社の時はほとんど行けなかった。今は毎週のように行けるので楽しくて仕方がない。

そしてもう一つ、見た目とは真逆な趣味があった。こちらは趣味と実益を兼ねているといっていいかもしれない。

『OL一人エッチ妄想日記』というブログで、自慰の様子を嘘半分真実半分で更新している。
広告を貼っているのだが、この収入が月10万円近くある。

/288ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ