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女ざかりの恋の音色は
第13章 【番外編  完結】眩い光りの中で
「俺・・・・・・芙実のことも、芙実の家族のことも、仕事も、ちゃんとするから・・・・・・。俺の事信じて。何か不安なことがあったら、すぐ言って」
「理志さん・・・・・・・」
「一人で抱えて悩まないで、一緒に解決していこ」
「・・・・・・・はい」

理志の澄んだ瞳が、ただただ真っ直ぐに自分に向けられている。
嘘偽りなく愛されていると信じられる幸せ。
全身全霊で愛していると伝えられる幸せ。
芙実の心の中の、温かく光り輝くものが満ち溢れて、キラキラとベッドの上にこぼれ落ちていくようだった。

キスとキスの合間の、吐息と共に囁かれる「愛してる」の言葉・・・・・・・。
二人の唇の隙間で消えては、繰り返される、二人にしか聞こえない囁き。
いつまでもいつまでも、こうして二人で過ごせますように・・・・・・・。
芙実の心の中で唱えられた願いは、理志の心の中にもあるのがわかる。
理志がゆっくりと動き出す。愛の言葉に代わって、切なげな吐息で満たされる。
理志の動きに合わせて芙実の左手の薬指のダイヤが朝日を浴びてキラキラと煌めく。
眩い光りの中で二人は重なり、溶け合って、飽きることなくお互いを求め合うのだった。


おわり

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