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我が運命は君の手にあり
第13章 第十三章
「ふっ、あなたは冷静だな」

「あなただけが自分を見失っている」

「滑稽に見えるでしょう。ざまあみろって感じですか? 」

悪態をついているとわかっていたが、正論を並べられて腹が立った。

「周囲を見回してください。あなたは染井流にとってのまたとないチャンスを逃すところだったんですよ。感傷に浸っている暇はない、ビジネスに徹するべきです」

「……ビジネス」

「えぇ、そうです。相手は綾辺社長」

そこに咲がいる。皆が咲と結ばれる事を望んでいる。

「咲ちゃんと一緒になれと」

「そうです」

「愛してもいないのに?」

「なら愛してください」

やけに真剣な眼差しに、遼は吹き出した。

「あははは、無理ですよ、そのうちきっと彼女を傷つける」

「それは許しません。……社長が、許さないでしょう」

幼く無邪気な咲が、「遼お兄ちゃん待ってー」と駆け寄ってくる。頬を緩め、両手を広げて待つ彼の前に、父に股がってよがり狂う冴子が現れる。遼は胸をかきむしりながら“けだもの!“と叫んだ。瞬く間に冴子は消え、今にも泣き出しそうな咲がそこにいた。







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