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我が運命は君の手にあり
第4章 第四章
「場所を変えよう」
「いいえ、ここで」
彼女は艶っぽい笑みを浮かべた。外したネックレスをテーブルに置き、ファスナーを下ろしてほしいと遼に背中を向ける。
「以前は良くここを利用したんですよ。ふっ、相変わらずだわ」
「えっ」
遼の手が止まった。
「今だから言えますけど……、じつは私、人には言えない仕事をしていた時期があるんです」
「……そう」
北沢が事務局に来て六年が過ぎていた。日頃の彼女を見てきただけに、過去を気にしたことなどなかった。ここで人に言えない仕事と言うからには、その身を削って収入を得ていたという事なのか。
突然の告白は、衝撃であったがどこか府に落ちた。幻滅するどころか、今はざらついた欲望が膨らんでくる。卑俗さを自覚しつつ、北沢の髪の匂いを吸い込んだ遼は、途中で止まっていたファスナーを一気に下ろした。服を床に落とすと、紫のランジェリーが現れた。ベールのような薄布で覆われた臀部に、濃い紫のTの字が透けて見えた。
清楚な北沢がただの雌になる瞬間だった。
「いいえ、ここで」
彼女は艶っぽい笑みを浮かべた。外したネックレスをテーブルに置き、ファスナーを下ろしてほしいと遼に背中を向ける。
「以前は良くここを利用したんですよ。ふっ、相変わらずだわ」
「えっ」
遼の手が止まった。
「今だから言えますけど……、じつは私、人には言えない仕事をしていた時期があるんです」
「……そう」
北沢が事務局に来て六年が過ぎていた。日頃の彼女を見てきただけに、過去を気にしたことなどなかった。ここで人に言えない仕事と言うからには、その身を削って収入を得ていたという事なのか。
突然の告白は、衝撃であったがどこか府に落ちた。幻滅するどころか、今はざらついた欲望が膨らんでくる。卑俗さを自覚しつつ、北沢の髪の匂いを吸い込んだ遼は、途中で止まっていたファスナーを一気に下ろした。服を床に落とすと、紫のランジェリーが現れた。ベールのような薄布で覆われた臀部に、濃い紫のTの字が透けて見えた。
清楚な北沢がただの雌になる瞬間だった。