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我が運命は君の手にあり
第4章 第四章
振り向いた女は遼の上着を脱がしにかかった。ネクタイを緩め、シャツのボタンを外す間も、視線は彼の目と唇を行き来し、上唇を舐めて下品に微笑んでみせる。

(なんて女だ……)

床に跪いた女がベルトを緩め、スラックスを下ろした。下半身に頬を擦り寄せ、慈愛に満ちた表情を向けてくる。だが、男の下着を下ろし、逞しく隆起した陰茎を露にすると、菩薩から妖婦へと目の色を変えた。長く舌を出し、ずずと舐め上げる。棹を握って雁首を舐め回し、上目遣いで男の反応を探っている。

これまでどれだけの男をそうして咥えてきたのかと、軽蔑を感じつつも期待は膨らんでいく。
舌で包まれ、扱かれて熱くなる。搾るように吸い付いてくる口淫は彼をいよいよ猛らせた。口の端からだらしなく唾液を垂らし、奥へ奥へと導いていく。時折喉の奥が締まり、遼はその感触に深いため息を漏らした。更に女は彼の尻を両手で引き寄せ、全てを喉の奥に納めた。

あの夜と同じだった。女はそれを繰り返すことで自身も悦びを得ていた。

「う、うぐっ、うぐっ……」

嗚咽し、呻きながらも喉で咀嚼して、男が果てるまで解放しない。

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