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甘い瞬間まで待っていて
第3章 触れた唇
人気のないベンチに二人で座る。

響也はムスッとした目つきで自販機で買った

お茶を差し出す。

「ありがとう。」

「…。」

「…ごめんなさい。」

「だから言ったでしょ。」

響也は悠妃を優しく包み込むように抱きしめた。

「残業どれだけ急いで終わらせたと思ってます?

本当に何もなくて良かった…。」

響也の腕にぎゅっと力が込められた。
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