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甘い瞬間まで待っていて
第6章 縛り
「横領しかえして 散々俺に惚れさせて 捨てて

やろうと思ったのに。」

響也は悠妃の顎をクイッと掴むと

冷たい瞳で話しだした。

「…。痛いっ…」

視線が怖い…。

「なのに貴方は俺の事気づいてないフリして

いつも涼しい顔してる。

求めてないのに細やかに気の利く仕事してくるし。

感情が見えないのが腹立つんだよ。」

怖がっていた悠妃は

響也の手を握りゆっくり下ろした。

「面接の時は動揺したわよ。

貴方は格好よくなったわ。

でも私は

響也に恨まれてるし、

女子社員からは怪しまれて

近づくなって釘さされるし。

それでも横領する前、響也の家に行ってた頃は

楽しかったわ。

昔の響也に救われたわ。

その恩だけを返してるつもりよ。

「何かしたかな…」


「…。幼い頃 家に居ると

母さんの厳しいしつけが嫌で嫌で

堪らなかった。でも桂木家に行けば

響也が私を庇ってくれてたから 

とても嬉しかったの。」

「そんな事したっけ?…全然覚えてない。」

「あの時の私が覚えているからいいの。」

「…」

「私の父が悪かったわね。ごめんなさい。

謝って済む問題じゃないわね。

おじさんの信頼を失って当然だわ。」

「親父は…今は生きているかどうかさえ知らない。」

「…そうなの。」
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