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第6章 縛り

「一生償え…

貴方の父のせいで家族は崩壊。

爺さんも亡くなったし孤独なんだ。」

「…？」

響也の手からは婚姻届があった。

「私に恨みがあるなら毎日

憎い顔なんて見たくないでしょ？」

「あぁ、そうだな。

でもこのまま離れられる方がもっと腹が立つ。

幸せな家庭なんて築かせない。

俺に会社を譲るつもりなら　

悠妃（おまえ）の全部を奪う。」

あぁ、そうだなの言葉にショックを受ける。

「ははっ…どれだけ恨まれてんの私。…」

「…」

「事務の泉さんはどうするの？」

「ただの同僚だけど。」

「え、そうなの？」

「どうしてもって言うからカフェだけ

一緒に行っただけ。」

「ふーん。」

「相変わらず俺に興味無いんだな。」

「…。」

「別の女にいけば悠妃が俺の事　

意識すると思ってた。

でも何の効果も無かったな。


「そうだったの…」

…って　何を安心したの？私！