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第16章 月あかり…。

『もう………やめてくださいませんか？　孝は、そんな中途半端な気持ちで私を貸し出してませんから…』と
快感の余韻に溺れそうになりながら
美緒はか細い声で
クロガネに声をかけた。


『………………。』

クロガネは
動画をストップさせるのも忘れて
つい美緒にカメラを向けた


カメラは
月明かりの淡い明かりの下で
いかにも激しい性行為のあとと分かる
乱れた髪と
潤んだ瞳と
濡れた肌の美緒を写した

月明かりが
美緒の濡れた肌を
さらになまめかしく光らせていた…。