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第19章 寂しい王様…。

いよいよ
美緒の貸し出しの日がやってきた

俺は美緒をクルマに乗せて
セイロクさんの自宅へと向かう

車中で美緒が
おもむろに俺に
『あのさぁ…　確か、お相手の名前って阿久比清六【アグイ　セイロク】さんだよね？』
と尋ねた
『うん。』と俺。
すると美緒は…
『アグイ　セイロクさんって、私、どこかで聞いたことある名前のような気がして、調べてみたのネットで…。　そしたらね…　…【アグイ食品】の創業者で会長さんと同じ名前だったのよ！　…まさかねぇ…ﾌﾌｯ』
と微笑んだ
『まさかだよそれは…。単に同姓同名だよ！そんな大企業の会長さんが、俺のブログなんて見ている暇あると思う？　ｱﾊｯ！』
とつい俺まで
笑ってしまった。

アグイ食品は
誰もが知っている
カップ麺の大手メーカーである。